ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、ピアノの名曲中の名曲。次々と溢れる甘美な旋律、ピアノとオーケストラの絶妙のやりとり、雄大で隙のない構成、どの楽章も魅力に満ちあふれている。
ツィマーマンのピアノは、一音一音が美しくきらめく。インタビューの中で、「ラフマニノフの協奏曲は、演奏するものではなく、”生きる”ものです。」と語っている。
全力でぶつかる激情的な部分もあるが、その熱情をあえて押さえることで、深みが生まれている。ことに第2楽章はそれにより、聴き手の心の琴線にふれる。その熱情は徐々に発露され、クライマックスに向かう。初恋のようなナイーブさとよろこびの情感。
小澤征爾指揮ボストン交響楽団の繊細で端正な演奏は、ピアノの詩情を引き立てている。
ラフマニノフ
ツィマーマン(クリスティアン) ボストン交響楽団 小澤征爾
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