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尻啖え孫市

 戦国時代に活躍した紀州の鉄砲隊「雑賀衆」の首領、孫市を描いた司馬遼太郎初期の長編小説。とにかく筆が生き生きとしている。最初のページから、信長のいた岐阜の町のにぎわいがよく伝わってくる。奔放な孫市の生き方がそのリズミカルな筆運びによって、爽快に語られる。秀吉との不思議な友情も趣があった。

尻啖え孫市
司馬 遼太郎
4061312421

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