シックス・センス
ブルース・ウィリスと言えば、「シックス・センス」が印象深い。1999年のM・ナイト・シャマラン監督作品。小児精神科医をブルース・ウィリスが、特別な能力を持った少年をハーレイ・ジョエル・オスメントが演じた。
幾重にも張られた伏線、前半から後半へと向かう、チェンジ・オブ・ペースの見事さ。単なるホラーではなく、感情の機微を巧みにとらえた、暖かみがある映画。まさに、一級のサイコ・スリラー。
シックス・センス
ハーレイ・ジョエル・オスメント ブルース・ウィリス トニ・コレット
ブルース・ウィリスと言えば、「シックス・センス」が印象深い。1999年のM・ナイト・シャマラン監督作品。小児精神科医をブルース・ウィリスが、特別な能力を持った少年をハーレイ・ジョエル・オスメントが演じた。
幾重にも張られた伏線、前半から後半へと向かう、チェンジ・オブ・ペースの見事さ。単なるホラーではなく、感情の機微を巧みにとらえた、暖かみがある映画。まさに、一級のサイコ・スリラー。
シックス・センス
ハーレイ・ジョエル・オスメント ブルース・ウィリス トニ・コレット
ブルース・ウィリス演じるアクション大作「ダイ・ハード4.0」は、前作から12年ぶりに制作された。今回は、サイバー・テロを主軸に据えたストーリー。アナログ的な主人公が一個の肉体と機知を駆使して、アメリカ全土を機能麻痺に陥れるハッカー集団に立ち向かう、ノン・ストップアクション。
第1作の公開から20年近くたち、ブルース・ウィルスも渋みが増した。その表情や台詞の魅力がこの作品を支えている。スケールが大きくなり、アクションはますます派手になっているが、脚本の完成度の高さや緊迫感は第1作には及ばない気がした。まあ理屈ではなく、楽しめればよい映画なのだろうが。それにしても、アメリカという国は、よくこれほどの映像を作り出すと感心する。
ビルを占拠するテロリストに、単身立ち向かう刑事を描いた「ダイ・ハード」。ブルース・ウィリス主演のこの映画は、シリーズ化され、どれも人気を博している。
しかし、1988年公開の、この一作目は別格。隙のない脚本の見事さに感心する。また、ビルの閉鎖的な空間に繰り広げられるアクションが実に巧み。
ボロボロになりながら体を張って敵に挑むブルース・ウィリスと、知的な風貌で最後まで背広姿のアラン・リックマンとの対比。外部から精神的に主人公を支える、レジナルド・ベルジョンソン演じる警察官。様々なキャラクターがそれぞれ存在感を発揮し、物語にふくらみを与えている。
パニック映画ブームの火付け役「タワーリング・インフェルノ」と、一個人が集団に戦いを挑むシルヴェスター・スタローンの「ランボー」を融和させた風合いがある映画。娯楽映画の一指標と言える作品。
ダイ・ハード
ブルース・ウィリス ジョン・マクティアナン
ギュンター・ヴァントが1995年3月に、ベルリン・フィルとシューベルトの交響曲「未完成」と「ザ・グレイト」を演奏したライヴ・レコーディングのCDを聴く。丁寧で繊細な演奏。特に、未完成では、第1楽章の冒頭から引き込まれた。
シューベルト : 「未完成」&「ザ・グレート」
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 シューベルト ヴァント(ギュンター)
「振子の等時性」「落体の運動」など、物理学上の大発見を成し遂げ、自ら望遠鏡を作って天体を観測し、数々の偉業を残したガリレオ=ガリレイ。すべてのものは観察と実験によって真理をつきとめることができる、ということを身をもって実行した「近代科学の父」。その生涯を、息子の音読でたどり、親子共に感慨を得ることができた。
特に、望遠鏡で初めて月を覗いたときの描写は、こちらも興奮してくるほどであった。著者の草下英明氏は、五島プラネタリウムの解説員をしていた。そのため、近代天体学の出発点となったガリレオの観測に、深く心を寄せて書いていったのであろう。
ガリレオは晩年、著書「天文対話」などで地動説を広めたことにより、ローマ法王庁によって宗教裁判にかけられる。「それでも地球は動く」と言ったことで有名な史実である。伝記によって生涯をたどることにより、地動説を誤りと認めることがガリレオにとってどんなに悔しいことであったかが、心に迫ってくる。
伝記の最後に、1992年にローマ法王ヨハネ=パウロ二世の発表によって、ガリレオのローマ=カトリック教会からの破門は誤りだったとして、ガリレオが359年ぶりに破門を解かれて名誉を回復したことが付記されている。伝記の著者、草下氏が亡くなった翌年のことであった。
ガリレオ―それでも地球は動く
草下 英明
NHK大河ドラマ「風林火山」第28回は、武田晴信が初めて大敗を喫した上田原の戦いを描く。武田家重臣、甘利虎泰(竜雷太)、板垣信方(千葉真一)が壮絶な最期をとげる。 竜雷太、千葉真一の存在感は素晴しく、山本勘助との対立軸となりながら、このドラマを支えてきた。この二人の退場によって、ドラマは次の段階へと変貌をとげていくのであろう。
「博士の愛した数式」などの作者の小川洋子が、小説が生み出される過程を具体的に語った本。講演会での内容を基にしているので、さらりと読める。謙虚さや真摯さを大事にしている作家であることが伝わってきた。
物語の役割
小川 洋子
クライズラー&カンパニーの「フォルテシモ」は、クラシックの名曲をポップスにアレンジした軽快なアルバム。
葉加瀬太郎、竹下欣伸、斉藤恒芳の3人で結成されたクライズラー&カンパニーは、1996年に解散してしまったが、このCDにはその音楽性の豊かさがとどめられている。凝ったアレンジであり、イントロで元が何かすぐに分からない曲も多い。メロディーラインを流麗に奏でる葉加瀬太郎のヴァイオリンが心地よい。 ドライブのBGMとしても好適な一枚。
フォルテシモ
クライズラー&カンパニー
大ベテランのトリオによる、正統派のジャズ。ハンク・ジョーンズの流麗なピアノ、ジャック・ディジョネットのダイナミックなドラムス、ジョン・パティトゥッチの技巧と抒情を兼ね備えたベース、それらが互いに触発されながら絶妙のプレイを繰り広げる。スタンダードの魅力がたっぷり味わえる、まさにグレイトでワンダフルなアルバム。
ス・ワンダフル
ザ・グレイト・ジャズ・トリオ
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