清里-野辺山-上野村
家族で旅行にゆく。佐久から国道141号線を南下し、清里方面に向かう。美し森に7時半頃に着く。展望台に登り来し方を仰ぐと、青空の下、幾重にも山並が連なり、ひときわ高く富士山のシルエットが見える。眼前には、八ヶ岳の濃い緑が迫る。青い空を区切る稜線が朝日にくっきりと映え美しい。
清泉寮のアイスクリームを久しぶりに食べる。ミルクの濃い味がたまらないが、すぐに溶けるので注意。次男は満足そうに口にする。長男は食べ始めてまもなく、クリーム部分をそっくり落としてしまった。
その後、野辺山宇宙電波観測所に行く。口径45mの電波望遠鏡のパラボラが、ひときわ目立つ。それよりやや小ぶりのミリ波干渉計も、山をバックに複数で連なる様は絵になる。
Tの字型に、多数ならぶ電波ヘリオグラムはかわいらしい。次男は、「パラロボ君」と勝手に名をつけて絵を描いていた。
45m電波望遠鏡のそばには、小さいが展示室もあった。電波望遠鏡の仕組みや成果、完成までの写真などが展示されていたが、入り口付近に、玉をころがせるブラックホールの模型があり、子どもたちはここにひっかかってしまった。長男は何度も玉をころがして喜んでおり、展示内容にはあまり目をとめる様子がなかった。次男は天井からぶら下がっている分子模型をなんだかわからないままスケッチをしていた。
昼食のあと、野辺山のSLランドで乗り物にのって遊ぶ。狭い敷地の中に、SLやゴーカート、電気自動車など、数種類の乗り物がある。見晴らしの良い場所にあり、電波望遠鏡のパラボラも見える。ここでのオススメは、スイスレーティッシュ鉄道。4人乗りのミニ車両で、運転中、両側にコスモスなどの花が迫り、意外とスリリングである。
小海から北相木村を抜けて、群馬県の上野村に抜けるぶどう峠を通る。ぶどう峠は、長野側の道はよく整備されているが、群馬に入ると道が途端に狭隘になる。カーブのきつさと長さは、半端ではない。全面舗装になっていた点が救いか。それでも、次男は気持ちが悪くなり、上野村工芸館に着くなりすぐに戻してしまった。子ども連れではちょっと無理な道。
上野村の川和自然公園内にスカイブリッジと不二洞がある。スカイブリッジは、山と山の間にかけられた歩行者用吊り橋で、全長225m、高さ90m。車で通った国道が、はるか下に見える。眺望は素晴しいが、橋がよく揺れるため、なかなかスリリングである。
不二洞は、関東一の規模を誇る鍾乳洞。所要時間40分。駐車場から入り口まで結構歩く。洞内も、最初は登りが続く。なかなか運動になる。
この日のちょうど22年前、1985年8月12日、日航ジャンボ機123便が御巣鷹山の尾根に墜落し、520名の犠牲者を出した。冥福を祈りつつ、上野村を後にした。
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