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ミエチスラフ・ホルショフスキー・カザルス・ホール・ライヴ1987

 95歳のホルショフスキーが1987年に東京のカザルス・ホールにおいてオープニング・コンサートを行った。日本で唯一のその公演は、CDとして残されている。一切の無駄が削ぎ落とされた、純粋な魂が込められた音楽。一世紀近くに渡り、音楽に対して真摯に向き合ってきた人のみが成し得る演奏である。
 ホルショフスキーは、チェリストであり偉大な音楽家であるパブロ・カザルスの伴奏者としてよく知られている。栄達を望まず、音楽を伴侶として暮らし、89歳まで独身であった。
 カザルス・ホールのライブでは、バッハのイギリス組曲第5番、モーツァルトのピアノ・ソナタ第12番、ショパンのッスケルツォ第1番などが演奏された。曲にあわせ融通無碍に変化するタッチから自然に溢れてくる音楽は、技巧を越えたものがあり、聴く者に静かに伝わる深みがある。まさに、至高の演奏。

ミエチスラフ・ホルショフスキー・カザルス・ホール・ライヴ1987
ホルショフスキー(ミエチスラフ) バッハ
B0009S8ES8

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