実社会で活用される数学
銀行の方を講師に招き、「実社会で活用される数学」という題で、高校10年目にあたる数学科の先生に対して講義をしてもらう。銀行業務の中でも、新BIS規制以降、特に重要性が高まった「リスク管理」に数学が用いられていることが、講義の骨子であった。そこでは、多くの数学や、統計手法が駆使されている。
講師の方は、銀行内部のシステム開発に長く携わり、ディーリングの部署で実務を経験した後、現在監査業務に就き、生の数値をもとに経営管理を支えている。その豊富な経験から、普段教員が触れることの少ない世界を分かりやすく説明くださった。数学が実際に生きた形で使われていることを具体的に示してくださり、受講者も刺激を受けた。
中学・高校を通じて、数学で「統計」はほとんど教えられることはない。しかし、実社会で最も活用されている数学は「統計」である。その事実を目の当たりにした日でもあった。
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