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Maxima

 数式処理ソフト"Maxima"を使った演習を、高校で在職10年目となる数学の先生方にしてもらう。”Maxima”は、フリーであるにもかかわらず、たいへん優れたソフトである。しかし、文献が少ないことと、高校数学での実践例がほとんどないために普及していない。授業の組み立てによっては、生徒に試行錯誤をさせながら、数式に対する理解を深める優れた教材となる。
 Maximaを扱った市販の書としては、「はじめてのMaxima」(横田 博史著:工学社)がある。Maximaを様々な角度から解説した本である。 そのソフトの性質ゆえか、必要なことがなかなか探しだせなかったが、講座のテキストを作る上でたいへん参考になった。
 「はじめてのMaxima」には、Knoppix-Math のCDが付属しており、CDを入れれば、元のOSの環境を損なうことなくLinuxの環境となり、Maximaを含む様々なソフトが扱える。しかし、Windows版のMaximaのほうが、実際上は活用される場面が多いのではないか。
 Maximaが普及しない原因のひとつとして、グラフィックスの機能が今ひとつ精彩を欠く点にあるようだが、新たに加わった"draw"のパッケージは、その欠点を補う機能を有している。"draw"命令の扱いに関して、豊富な例題と共に解説した本があれば、Maximaが活用される場面も増えるのではないか。

はじめてのMaxima (I・O BOOKS)
横田 博史
4777512010

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