佐渡裕 ボレロ!
2008年4月6日より、テレビ朝日で放送される「題名のない音楽会」で、佐渡裕が4代目の司会者となる。16年前、黛敏郎から新進指揮者として「題名のない音楽会」で紹介され、活躍の幅を広げた縁のある番組である。また、「題名のない音楽会」自体、佐渡裕の師匠であるバーンスタインが手がけた番組「ヤング・ピープルズ・コンサート」に黛敏郎が刺激を受けて始まった経緯もある。佐渡裕と「題名のない音楽会」には浅からぬ縁があり、思い入れもあることだろう。司会者としての活躍を期待している。
「ボレロ!」は、佐渡裕が首席指揮者を務めたコンセール・ラムルー管弦楽団による、シャブリエの作品とラヴェルの「高雅にして感傷的なワルツ」「ボレロ」の演奏を収めたCD。佐渡の指揮で生き生きと奏でるオーケストラには、前向きな気概を感じる。それゆえ、透明感のある音色と明瞭なリズムで描かれる洒脱なシャブリエやラヴェルの曲からは、ストレートに生きる喜びが伝わってくる。ラムルー管弦楽団は、演奏会用の作品として「ボレロ」を初演した歴史を持つ。佐渡裕がそのラムルー管を指揮した「ボレロ」には、精妙さと情熱が凝縮されている。
ボレロ!
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