管仲
「管鮑の交わり」-互いに尊敬しあい、理解しあう理想的な交友を示す故事成語だが、宮城谷昌光の小説「管仲」は、この語の元となった管仲と鮑淑の友情を2人の若き日から描いている。幾多の悲運に出会う管仲と、管仲を尊敬し、陰に陽に支える鮑淑の姿を軸として、人としてのあり方、政のあり方が様々な形で示される。
大小の国々が複雑な利害関係を持ち、治乱興亡を繰り返す中国の春秋時代を舞台に展開される、鋭い人間洞察が全編を貫く物語。
「管鮑の交わり」-互いに尊敬しあい、理解しあう理想的な交友を示す故事成語だが、宮城谷昌光の小説「管仲」は、この語の元となった管仲と鮑淑の友情を2人の若き日から描いている。幾多の悲運に出会う管仲と、管仲を尊敬し、陰に陽に支える鮑淑の姿を軸として、人としてのあり方、政のあり方が様々な形で示される。
大小の国々が複雑な利害関係を持ち、治乱興亡を繰り返す中国の春秋時代を舞台に展開される、鋭い人間洞察が全編を貫く物語。
小松尚五郎が、帯刀清廉と改名するシーンが添えられた。小松帯刀という、薩摩藩の改革や外交に大きな功績を残した人物に光を当てた点は、このドラマのひとつの成果。
映画の中で用いられたクラシック音楽や、クラシカルな雰囲気をもった曲を集めたアルバム「Classical ever! Movie」。荘村清志のギターによる「ディア・ハンター」のテーマ、カラヤン・ベルリンフィルによる、シューベルトの交響曲「未完成」、リッカルド・ムーティによるベルディのレクイエムなど、一流のアーティストによる演奏が詰め込まれている。スタンリー・キューブリックの最後の作品「アイズ・ワイド・シャット」に使われたショスタコーヴィチのワルツなど、ちょっぴりマニアックな選曲も程よいアクセント。
Classical ever! Movie (CCCD)
フィラデルフィア管弦楽団 荘村清志 エンニオ・モリコーネ・オーケストラ
「この木何の木、気になる木」「「どこまでも行こう」「新三共胃腸薬」「金銀パールプレゼント」「ふりむかないで東京の人」
これらの歌詞を見て、自然とメロディが浮かんでくる人も多いだろう。全て小林亜星が作曲したCMソングだ。日本が高度経済成長期から今日まで駆け抜けてきた文化のそこかしこに、小林亜星の作品が登場する。しかも、色あせずに残る形で。
「小林亜星CMソング・アンソロジー」は、彼が作曲した膨大な音楽の中から厳選した62曲が収められている。冒頭にあげた国民的愛唱歌とも言える名曲の数々や、サントリーのハイセンスな音楽、ダーバンの芸術性の高いインストゥルメンタルなど、その多様さと広がりに、ただただ圧倒される。
「酒は大関こころいき」、ストレートに日本人の心に迫る音楽の魅力に溢れ、これらCMが流れた時代を生きた喜びを感じることができるCD。
小林亜星CMソング・アンソロジー
CMソング
大野雄二による、「ルパン三世」のボサノヴァとフュージョンを中心に据えたアレンジ。「ルパン三世のテーマ」「ラヴ・スコール」などの4曲は、ソニア・ローザによってポルトガル語で歌われる。メロウでムーディ、スコッチを傾けながら聴くのにぴったりの音楽。
LUPIN THE THIRD JAZZ「Bossa&Fusion」
大野雄二&フレンズ
サム・ライミ監督の映画「スパイダーマン3」は、アクションシーンが多くなり、盛りだくさんの趣向を備えている。しかし、多くの要素を詰め込みすぎたせいか、ストーリーは1・2作に比べるとやや冗長な感じを受けた。
スパイダーマン™3
キルステン・ダンスト, トビー・マグワイア, ジェームズ・フランコ, サム・ライミ
サム・ライミ監督の映画「スパイダーマン2」は、苦悩する主人公の姿を描き、単なるヒーロー物に終わらせないシナリオが良い。敵役の、4本のアームに操られる天才科学者も味がある。アームに表情すら感じる視覚効果の秀逸さが光る。主人公を支える、ローズマリー・ハリス演じるメイおばさんの優しさや、傷ついたヒーローをかばうニューヨークの人々など暖かみのあるシーンが多く、激しいアクションとコントラストをなし、バランスのとれた映画となっている。
スパイダーマンTM2
トビー・マグワイア.キルスティン・ダンスト.アルフレッド・モリーナ, サム・ライミ
アメリカン・コミック「スパイダーマン」の映画第1作を見る。トビー・マグワイア主演、サム・ライミ監督2002年作品。
いかにもアメリカン・コミックという派手なコスチューム、人が蜘蛛のようになるというこれまた単純な発想で、正直バカにしていたのだが、見ると映画はなかなかの出来ではないか。
青春の悩み、家族の絆など、様々なテーマを無理なく織り込んだ脚本が良い。主人公がスパイダーマンとしての力を開花させていくシーンも面白い。敵役となるウィレム・デフォーの重厚な演技も見応えがあった。そして、何より蜘蛛のように街を飛来するという、およそ実写は無理だと思われていたシーンを、見事に映像化している。その飛翔感が、この映画の一番の魅力かもしれない。
どんなに原作が良くても、脚本で台無しになる映画が多い中、「スパイダーマン」は実によく脚本が練られていたように思う。数限りない試行錯誤の積み重ねの上に、ストレートに心に響く作品が成り立っているのだろう。
NHK大河ドラマ「篤姫」第25回は、将軍家定と惹かれ合う様を巧みに描く。また、大久保正助が、西郷隆盛と肥後細川藩の家老長岡監物と会見する際、席を外すように言われて悔しがる場面が印象に残る。表情豊かに演技する原田泰造が、後の冷徹な宰相、大久保利通へと、どのように変化していくのか興味深い。
杉山清貴&オメガトライブの1984年のアルバム。ジャケットのデザインにたいへん魅せられた。音楽も統一感があり、完成度が高い。
夏、夕暮れ時のドライブに、最高に合う1枚。
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