SHOWCASE クライズラー&カンパニー
オリジナル曲「悲しい王様」「ルネサンス」「燕の島」を含むクライズラー&カンパニーのCDを聴く。クライスラーの「中国の太鼓」、ヴィバルディの「夏」、チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲」などが、鮮やかなアレンジで奏でられる。ヴァラエティに富んだアルバム。
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クライズラー&カンパニー
オリジナル曲「悲しい王様」「ルネサンス」「燕の島」を含むクライズラー&カンパニーのCDを聴く。クライスラーの「中国の太鼓」、ヴィバルディの「夏」、チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲」などが、鮮やかなアレンジで奏でられる。ヴァラエティに富んだアルバム。
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クライズラー&カンパニー
宮城谷昌光の歴史長編「晏子」では、晏弱の凛質が晏嬰に受け継がれる様が見事に描かれている。
晏弱・晏嬰父子を光とすれば、全巻を通して登場し節目節目で重要な役割を果たす崔杼は、影として対比できる。国家を支え万人から喝采を受けるような晏弱・晏嬰父子の活躍の裏で、崔杼はまた違った形で国造りに情熱を注ぐ。この崔杼をはじめ、晏子を取り巻く多くの人々の巧みな人物描写により、奥行きがあり陰影に富んだ物語となっている。
激動の時代を懸命に生きる人々の姿を通し、真の宰相の在り方を浮き上がらせた名作。
中国の春秋時代、斉は晋を中心とする連合軍に都まで攻め込まれた。その戦火の最中でも、晏嬰は、古礼に則った喪中を貫く。戦乱、政変が絶えない斉の国において、一途に人の道を示す晏嬰の凛乎とした姿勢は変わることがなかった。転変と普遍の対比が鮮やかな第3巻。
桂文珍の、ひろやかさを感じる語り口に自然と聴き入ってしまう。「後生鰻」は軽妙なマクラも魅力がある。囃子が入る「七段目」はここぞとばかりの熱演。
TVのCMやドラマの挿入歌などで使われた曲を集めた「ヒッツ・オンTV 2005」。多くは1960年代から1980年代のヒット・ソングだが、CMで使われるだけあって、インパクトのある曲や心地よいメロディに溢れている。
ヴァラエティに富んでいるので、気持ちにフィットするシンガーやグループを見つけられるかもしれない。
ハリスが将軍家定に謁見する場面で、畳を何枚も重ねるなど、分かりやすい演出で子どもたちも楽しめたようだ。幕末の複雑な諸相をばっさりと単純に描き、ディテールに凝りつつもホームドラマのように家族で気軽に見られる形も悪くない。
「それで 今日まで生きている理由もほぼ解った。」
夏目漱石の「夢十夜」をモチーフに、11人の監督が映像化した2007年公開の映画「ユメ十夜」。それぞれの監督が、イマジネーションを膨らませて独特の世界を繰り広げている。
「第一夜」は、実相寺昭雄監督によるノスタルジックなSFXが駆使されているが、実相寺監督は公開前に胃癌のため死去し、これが最後の映画となった。「第二夜」は市川昆監督による無声映画風の演出など、各話ごとに独自のスタイルがとられている。「第六夜」の松尾スズキ監督による運慶の話などは、「電車男」のような演出であり、原作の趣とは違うものの、ここまではじけた作りであると、かえって突き抜けた面白さがある。
バッハが様々なアレンジで現代に甦っているように、夏目漱石の作品も多くの人々の創作意欲を刺激し、百年を経てなおその魅力に気づかせてくれる。
ユメ十夜
小泉今日子
「百年待っていて下さい」
夏目漱石の「夢十夜」を読み、あらためてその深さに驚きをおぼえる。淡々とした筆致で恐怖や孤独、喪失感等が描かれている。1908年(明治41年)、百年前に発表された作品だが、それらはどれも、今の自分の心を揺さぶるものであった。特に「第7夜」の孤独と悔恨に満ちた話は印象に残った。
新潮文庫版には、繊細な表現が秀逸な「文鳥」、日々の出来事を綴った「永日小品」など、短くも密度の濃い文が収められている。
文鳥・夢十夜 (新潮文庫)
夏目 漱石
曹雪晶が奏でる二胡によるアルバムを聴く。「千の風になって」をはじめ、「涙そうそう」「アメイジング・グレイス」「見上げてごらん夜の星を」など、14の名曲が収められている。美しいメロディが繊細な二胡の音色によって情感豊かに紡がれる、癒しの気に満ちたアルバム
1978年、日本テレビ系のチャリティ番組24時間テレビ「愛は地球を救う」のスペシャルアニメ第1弾として放送された「バンダーブック」。手塚治虫が演出・原案・構成を手がけ、ブラック・ジャック、ヒゲオヤジ、写楽など手塚キャラクターが続々登場する。また、様々なものに変身する「メタモルフォーゼ」への手塚のこだわりが随所に見られる。
チーフディレクター、キャラクターデザイン、美術構成では坂口尚が参加し、絵のクオリティの高さは、劇場版に匹敵する。
惜しげもなくアイディアとメッセージを詰め込んだ、手塚アニメの集大成ともいえる記念碑的作品。
100万年地球の旅 バンダーブック
坂口尚 手塚治虫
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