ムラヴィンスキー チャイコフスキー交響曲第5番
チャイコフスキーの交響曲は、この演奏を抜きにしては語れない。ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団による1960年の演奏である。ただし、精神的な余裕があるときに聴くことを勧めたい。
厳しく、独裁的と言われるが、その類い希な統率力があってこそ生み出される情緒もある。第5番の第1楽章の決然とした歩みには運命のひたよせる様を感じさせられる。第2楽章には、研ぎ澄まされた美しさがある。第4楽章の猛然とすすむ気迫には、ただただ圧倒され、大きなものにふれた感慨が残る。
チャイコフスキー:交響曲第4番、第5番、第6番
ムラヴィンスキー(エフゲニ) チャイコフスキー レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
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