足尾銅山
秋晴れの10月10日、足尾銅山に行く。長男が小学校の先生から、富岡製糸場か足尾銅山のどちらかに行くことをすすめられたので、足尾銅山の方に家族ででかけることにした。
足尾銅山は、江戸時代に大いに栄え、寛永通宝が鋳造されていたこともある。幕末、一時閉山となったが、明治に新たな鉱脈が発見され、採掘技術の向上ともあいまって、最盛期には日本の銅産出量の1/4を担うほどに成長した。
しかし、急激な成長は渡良瀬川下流域の公害を引き起こし、田中正造が闘った「足尾鉱毒事件」として歴史に刻まれることになる。現在は、製錬施設を利用してリサイクル事業が行われている。
秋の静かな佇まいの中、トロッコ列車で坑内に入り、出口まで歩く観光コースがある。坑内には、人形やジオラマによって当時の様子が示されている。
群馬県桐生市からの渡瀬渓谷鉄道はこれから紅葉の時期を迎える。鉄道終点の足尾も観光の町、歴史を語る町として賑わいを見せることだろう。
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