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胡蝶の夢 第4巻

 司馬遼太郎の「胡蝶の夢」では、蘭学の広がりが、江戸身分制社会を突き崩す一因となった様が丁寧に描かれている。しかしそれ以上に、松本良順、島倉伊之助、関寛斎、三人の生き方が印象的で、物語の終盤では、叙情の波が胸中におしよせてきた。
 「西洋医学」の徒の生涯をたどりながら、幕末から明治へのうねりと学問の有り様を、練達の筆で情感豊に浮かび上がらせた名作。

胡蝶の夢〈4〉 (新潮文庫)
4101152306

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