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向田邦子の最後の作品集「男どき女どき」に収録された「鮒」「嘘つき卵」を、黒柳徹子が朗読したCDを聴く。「鮒」は、かつての愛人が家庭においていった鮒をめぐり、男の揺れる心を表現した作品。「嘘つき卵」は、なかなか子どもができない妻の心情を巧みに掬い上げた筆者最後の短編。いずれも、寸分の隙もなく構成された見事な作品。黒柳徹子が、敬愛してやまなかった向田邦子に手向けるように、しっとりと語り、余韻が残る。
鮒,嘘つき卵 (新潮CD)
男どき女どき (新潮文庫)
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