時計じかけのオレンジ
「彼(キューブリック)は天才だけど、彼のユーモアは木炭のようにブラックだ」
自由気ままに暴力をふるう若者と、心理的矯正によって更生をはかろうとする抑圧的な社会を描くスタンリー・キューブリック監督の「時計じかけのオレンジ」。
セット・デザインや衣装・音楽など、細部にまでキューブリックのこだわりが見られる。ほんの2、3分である「雨に唄えば」のシーンにも、撮影に3日間を費やした。
主役のアレックスを演じるマルコム・マクドウェルは、左目の角膜を傷つけたり、ふみつけられて肋骨を折ったり、汚水の桶に顔をつっこまれて窒息しそうになったりと、かなりの試練が与えられた。冒頭の言葉は、マクドウェルが語った監督についての述懐。
1971年公開の映画だが、今なお不気味な存在感を放つ。
時計じかけのオレンジ [DVD]
スタンリー・キューブリック
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