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森とオーケストラ 司修

Morioke01  群馬交響楽団による、第32回「森とオーケストラ」が、群馬の森で行われる。薫風が爽やかに吹くなかでの野外コンサート。
 今年は最初に、東日本大震災で犠牲になった方々を悼みバッハのアリアが演奏される。

  Morioke03 第1部では、イギリスでウィリアム王子の結婚式にちなみ、メンデルスゾーン/「真夏の夜の夢」より結婚行進曲を皮切りに、エルガー「愛の挨拶」、シュトラウス二世のポルカ「クラプフェンの森にて」、ベートーヴェン交響曲第6番へ長調「田園」より1楽章が奏される。今年5月で退任される高崎氏の松浦市長が「ラデツキー行進曲」の指揮をされた。

Morioke02  第2部では、毎年恒例の「あなたもメイ指揮者」で、一般の人がオーケストラを振る。小さい子が、「カルメン」前奏曲などをけなげに振る姿はいい。
 第3部では、高崎市少年少女合唱団の澄んだ歌声が会場に響き、たいへんよい雰囲気であった。

Morioke04  会場内の群馬県立近代美術館では、「司修 の えものがたり」が開催されていた。

Morioke05  司修氏自らがレイアウトをてがけた展示。入り口付近の宮沢賢治「注文の多い料理店」の挿絵に使われた山猫亭の巨大なパネルが絵本原画の世界に誘う。

Morioke06  絵本ごとに異なる表現を試み、それぞれの作品をひきたたせる。油彩、水彩、版画、CGなど、その多彩さには圧倒される。58歳からCGに挑むなど、その旺盛な創作意欲に感銘をうける。
 絵巻物風の「河原にできた中世の町」、原爆を描いた「まちんと」の原画には圧倒される。

Morioke07  司氏の絵本一冊を塗り絵にしてしまう展示に、懐の深さを感じる。うちの子どもも、ゲームのキャラクターや太陽の塔などを書いていた。

Morioke08  緑あふれる中で、音楽や美術に親しむことのできたおだやかな1日であった。 

第32回 森とオーケストラ

群馬県立近代美術館「司修のえものがたり」

司修のえものがたり
司 修 小池 昌代 川上 未映子 鴻池 朋子 角田 光代 落合 恵子
4901510975

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