高崎高校 翠巒祭
高崎高校の文化祭、第59回「翠巒祭」に家族でゆく。
例年、正門に凝ったアーチが作られるが、今年はウエストミンスター寺院をモチーフにしたアーチで来場者を出迎える。白がはえる品のあるデザインで、感嘆する出来映え。
校舎の一面を、尾瀬に浮かぶ気球を描いた巨大壁画が飾る。今年も制作に力が入っている。
各教室にはそれぞれ趣向を凝らした展示がなされているが、子どもたちは物理部のオリジナルゲームが気に入ったようだ。反転をうまくルールに盛り込んだ”XOR”は、シンプルだが奥が深く、作り手のセンスを感じる。
鉄道研究会部の鉄道ジオラマはいつもながら子どもに人気。
「方向性は様々だが、それぞれのこだわりが感じられる。」と中学生の長男が感想をもらす。
各階段に掲げられたステンドグラス風の飾りも凝っている。今回は、デザインセンスの光る展示が随所に見られる。
教室後ろのロッカーにさりげなく大東亜戦争時代のアサヒグラフがおいてあった。「聖雄死を賭して勝利へ」などの文字が表紙に踊る。大陸に進軍する兵士たちの写真が多数掲載されていた。貴重な資料であろうに無造作に置いてあるのに驚く。
今年も美しく咲きほころぶバラが、密度の濃い展示を見て疲れた来場者の気持ちを癒す。
「バラの香匂ふ 学び舎にて 友よ」
校歌の一節が自然と浮かんでくる。
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