橋爪功朗読 三国志 34
橋爪功が朗読する三国志34巻には、「大歩す臣道」「破衣錦心」「白馬の野」「報恩一隻手」が収められている。
なんといっても関羽である。三国志を彩る豪傑のうちでも、関羽の忠義、男ぶりには溜息がでるほどあっぱれと感じ入る。
関羽の一徹さに限りない敬慕を感じると共に、忠義の対象である劉備に嫉妬の念をいだくなど、曹操の関羽に対する心理を橋爪功は見事な陰影で物語る。
美髯公、関羽の魅力をたっぷりと味わわせてくれる、臣道の核心をなす巻。
三国志(四) 臣道の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
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