小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡
はやぶさの開発を支えた的川泰宣氏による、「はやぶさ」の開発から帰還までの軌跡を描いた本。客観的な事実を伝えているが、熱い思いが伝わってくる。はやぶさ打ち上げに関わり、著者自らが漁業関係者と連日飲み明かし病になった話など、体を張ってプロジェクトを支えた話が印象に残る。
科学への情熱と次代への期待が込められた希望を与えてくれる書。
小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡
的川 泰宣
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はやぶさの開発を支えた的川泰宣氏による、「はやぶさ」の開発から帰還までの軌跡を描いた本。客観的な事実を伝えているが、熱い思いが伝わってくる。はやぶさ打ち上げに関わり、著者自らが漁業関係者と連日飲み明かし病になった話など、体を張ってプロジェクトを支えた話が印象に残る。
科学への情熱と次代への期待が込められた希望を与えてくれる書。
小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡
的川 泰宣
トレヴァー・ピノック指揮によるイングリッシュ・コンサートのブランデンブルグ協奏曲のCDを聴く。古楽器を用いた生気溌剌とした演奏であるが、とりわけ第3番の躍動感が素晴らしい。
バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3-6番
ピノック(トレヴァー)
新海誠による初の長編アニメ「雲のむこう、約束の場所」。南北に分断された日本を舞台に、瑞々しい絵で思春期のほのかな恋愛を描く。
雲や水など繊細な描写が多く、澄んだ空気感のある映像が美しい。
「雲のむこう、約束の場所」DVD
新海誠
NHK大河ドラマ「八重の桜」第37回は、「過激な転校生」。同志社英学校に熊本洋学校の出身者が転学し、新島襄の教育に反発する。同志社に影響を与えていく「熊本バンド」を描くが、キリスト教を信奉しているにしては、やや性急すぎるきらいを感じる。
志の輔の落語「みどりの窓口」は、何度聴いても面白い。みどりの窓口に訪れる人々の描写が秀逸で、笑いと共にサービス業の悲哀を感じさせる。
「しじみ売り」は澄んだ冷気の中でしんみりと語られる場の雰囲気が巧みに醸され、味わいがある人情噺。
橋爪功が朗読する三国志70巻には、「成都陥落」「臨江亭会談」「冬葉啾々」が収められている。
劉備玄徳は馬超を加え、蜀の成都陥落を果たす。劉備の絶頂である。
一方、荊州を守る関羽は、呉の魯粛 に招かれ、単身敵地の宴に臨む。
また、曹操はいよいよ宮廷の帝を軽んじる。曹操を抹殺する密書を皇后は朝廷の臣に託すが、すぐに見破られ、曹操の手によって粛正が行われる。
極めて密度の濃い展開がなされる巻であるが、橋爪功はそれぞれの状況に合った語り口でまざまざと場面を描き出す。
三国志(八) 図南の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
橋爪功が朗読する三国志69巻には、「金雁橋」「西涼ふたたび燃ゆ」「馬超と張飛」が収められている。
劉備玄徳の軍は、荊州から赴いた諸葛孔明と合流し、いよいよ蜀の成都を目前にする。こここで、西涼の猛将馬超のエピソードが挿入される。蜀を制覇する前に一呼吸置くストーリー・テリングの巧みさが光る巻。
三国志(八) 図南の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
フリードリヒ・グルダの弾くショパンのピアノ曲のCDを聴く。「24の前奏曲」、「ピアノ協奏曲第1番」、「4つのバラード」などが収められた2枚組のCD。ほとんどの収録曲が1950年代の演奏。懐かしさと奔放さが同居した、独特の演奏である。
最後の「愛の墓碑銘」は、グルダ自身が作曲した作品。突然酔っ払いのような歌が始まり驚かされる。
グルダ・プレイズ・ショパン
グルダ(フリードリヒ)
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