昔昔亭桃太郎 ぜんざい公社 御見合中
正月にテレビをつけたら、昔昔亭桃太郎の落語であった。にこりともせず淡々とシニカルに演じる芸風には、独特のおかしみを感じた。
「ぜんざい公社」は、近代の落語であるが、これが誠に面白い。ぜんざいを食べさせてくれる役所に出向いたはいいが、健康診断が必要だの、何許可書が必要だのと翻弄される男の噺。昔昔亭桃太郎のとぼけた味わいが無性に笑わせてくれる。
御見合中はマクラがことのほか楽しい。
昔昔亭桃太郎3
昔昔亭桃太郎
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正月にテレビをつけたら、昔昔亭桃太郎の落語であった。にこりともせず淡々とシニカルに演じる芸風には、独特のおかしみを感じた。
「ぜんざい公社」は、近代の落語であるが、これが誠に面白い。ぜんざいを食べさせてくれる役所に出向いたはいいが、健康診断が必要だの、何許可書が必要だのと翻弄される男の噺。昔昔亭桃太郎のとぼけた味わいが無性に笑わせてくれる。
御見合中はマクラがことのほか楽しい。
昔昔亭桃太郎3
昔昔亭桃太郎
鈴木大介のギター・ソロによる、ラテン系映画音楽のアルバム。哀感漂う旋律美と、見事なテクニックに酔う。ことに「ゴッド・ファーザー・メドレー」は秀逸の名演。
キネマ楽園II/夜の太陽
鈴木大介
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」、第3回は「命の使い道」。
岡田准一演じる官兵衛が、堺を訪れ荒木村重と出会う。織田パートでは、竹中半兵衛が登場。
あまり緊迫感はなかったが、日曜日の名残を惜しみながらまったりと見るにはちょうど良いあんばいか。
橋爪功が朗読する三国志94巻には、「二度祁山に出づ」「食」「総兵之印」が収められている。
さしもの孔明も、知将郝昭が守る陳倉の城を攻めあぐねる。そして、再び宿敵司馬 懿仲達が立ちふさがろうとしてた。
魏と蜀の微妙な駆け引きを橋爪功が緊迫感を醸しながら語る巻。
三国志(十) 五丈原の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
橋爪功が朗読する三国志93巻には、「馬謖を斬る」「髪を捧ぐ」「二次出師表」が収められている。
連戦連勝であった孔明が、初めて深い挫折を味わう。孔明の苦悩が橋爪功の朗読で切々と伝わる巻。
三国志(十) 五丈原の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
橋爪功が朗読する三国志92巻には、「洛陽に生色還る」「高楼弾琴」が収められている。
魏の司馬懿仲達は、魏帝の命を受け、満を持して孔明にあたる。
「高楼弾琴」は、原作を読んだときにいたく感動した章である。橋爪功の朗読によって名場面が甦り、新たな感銘をおばえた。
三国志(十) 五丈原の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
橋爪功が朗読する三国志91巻には、「祁山の野」「西部第二戦線」「鶏家全慶」が収められている。
魏に打って出た孔明の軍は、緒戦において快進撃を遂げる。
蜀の命運を賭して戦う孔明の智謀が冴える巻。
三国志(十) 五丈原の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
躍動感溢れるかけあいと冷徹なピアニズムが融合したアルバム。クールでホットな感覚を味わってほしい。
恋とは何でしょう
リッチー・バイラーク・トリオ
NHK「100分 de 名著」で取り上げた中で、ひときわ異色な作品がカフカ『変身』。孤独で繊細な主人公は、作者の生き様とも重なり、疎外とは何かを語りかける。
「変身」のラストから、和田勉が1982年に手がけたNHKのドラマ「夜明け前」の最後のシーンを思い出した。
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」、第2回は「忘れえぬ初恋」。
今回も、主人公の若き日の恋という極めてオーソドックスな展開。官兵衛の恋人役を、南沢奈央が演じる。NHKの科学番組「サイエンス・ゼロ」で「メタン」を「メタボ」と答えるなど、天然の味わいを添えている南沢が、純朴な役柄でふわりとした雰囲気を醸す。
播磨国の小競り合いといった戦と、織田信長側の戦が交互に描かれる。岡田准一の立ち姿がすがすがしい。
奇をてらわない作り手の姿勢はよいと感じる。今後に期待。
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