氷雨
松本清張原作の「氷雨」を、1959年、昭和34年にNHKがドラマ化した作品。
淡島千景、西村晃、小沢昭一、久米明、山岡久乃、佐分利信といった錚々たる俳優が出演している。どの役者の演技も個性的で存在感にあふれる。
特に、淡路千景の抑制の効いた演技は素晴らしい。この押さえることによって生み出される緊迫感と美しさは、今のドラマではほとんど見ることができない。
松本清張原作の「氷雨」を、1959年、昭和34年にNHKがドラマ化した作品。
淡島千景、西村晃、小沢昭一、久米明、山岡久乃、佐分利信といった錚々たる俳優が出演している。どの役者の演技も個性的で存在感にあふれる。
特に、淡路千景の抑制の効いた演技は素晴らしい。この押さえることによって生み出される緊迫感と美しさは、今のドラマではほとんど見ることができない。
「風になる」「亜麻色の髪の乙女」「SAKURAドロップス」「島唄」「涙そうそう」などメロディ・ラインの美しい曲をしなやかに奏でる加羽沢美濃のピアノ・ソロ。シンプルなだけに曲の良さが自然と広がり、心を和ませるCD。
ピアノ・ピュア~メモリー・オブ・2002
加羽沢美濃
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第23回は、「半兵衛の遺言」。
長らく幽閉されていた官兵衛が息子や妻と再開するのだが、盛り上げようとする演出があまりにストレートで、感情移入ができなかった。後遺症に悩むが、半兵衛の形見で復活する官兵衛という展開も、どこか陰影に乏しく、深みが感じられない。分かりやすさを優先させた脚本というのも善し悪しである。
ルイサダのピアノによるフォーレ作曲の「ラインの歌」。なんという美しい響きをもった演奏だろう。泉から静かにわき出る清冽な水のように、自然に音があふれ心を満たす。
フォーレのノクターンは、微妙な陰影をもった繊細な曲。ルイサダのこまやかな演奏により、品性のある抒情が静かに香り立つ。
ラインの歌~ビゼー&フォーレ:ピアノ作品集
ルイサダ(ジャン=マルク)
バッハの二度目の妻による語りと演奏風景で綴られる伝記映画「アンナ・マクダレーナ・バッハの年代記」。1967年のドイツ映画である。
レオンハルト、アーノンクールなどの古楽器奏者の重鎮が、当時の雰囲気を忠実に再現してバッハの名曲を演奏する貴重な映像。
アンナ・マクダレーナ・バッハの年代記 (公開題「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」) [DVD]
クリスティアーネ・ラング=ドレヴァンツ
あまりに残酷な話であるが、構成の巧みさにより最後まで話に惹き付けられる。
凄惨この上ないが、ほのかな抒情がかすかな救い。
中学でのいじめを描いた、押切蓮介によるコミック「ミスミソウ」。第1話からショッキングな内容である。いじめを通り越して徐々にホラーの様相を呈してくる。
ジョン・ウィリアムズのスコアによる「スターウォーズ」の曲を、ジャズ・アレンジしたCD。原曲がよく生かされており、ピアノ・トリオにより旋律の良さが浮き上がる。
スター・ウォーズ・ジャズ・コレクション
トロッター・トリオ
「模倣の殺意」は、中町信のデビュー作であり、日本の叙述ミステリーの古典。1971年の作品。
本格推理小説が流行った頃のノスタルジーを感じさせられた。
模倣の殺意 (創元推理文庫)
中町 信
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第22回は、「有岡、最後の日」。
竹中半兵衛が退場をし、黒田官兵衛が家来によって有岡城の土牢より救出される。谷原章介演じる半兵衛はドラマを引き締めてただけに、残念な気がする。官兵衛が文字通り日の目を見るのだが、一年牢内で過ごしていきなり空をみて大丈夫なのだろうか。生きて出られた喜びを表す演出なのだろうが、それにしても毛利方や三木城など、まわりの情勢の生体反応がなさすぎる。
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