モンスター
百田尚樹の「モンスター」は、美容整形を繰り返し、醜い顔から美女に変貌を遂げた女性の情念を描いた小説。
美醜の差によって生じる現実を痛々しいほどの表現で描いている。テンポ良いストーリーで一気に読ませる物語。
モンスター (幻冬舎文庫)
百田 尚樹
百田尚樹の「モンスター」は、美容整形を繰り返し、醜い顔から美女に変貌を遂げた女性の情念を描いた小説。
美醜の差によって生じる現実を痛々しいほどの表現で描いている。テンポ良いストーリーで一気に読ませる物語。
モンスター (幻冬舎文庫)
百田 尚樹
「地獄八景亡者の戯れ」は、70分を越える落語の大作。途中「中入」、インターミッションがあるのには驚いた。
地獄を舞台にしながら、たいそう賑やかな落語であり、「死ぬのは怖くない」と思わせてくれる。それだけでも昔の人は凄いと感じる。
地獄の話であるから、いくらでもアドリブが入れられる落語であるが、それだけに演者の力量がそのまま反映される。文珍は時事ネタを取り入れつつ、会場のお客さんを巻き込んで爆笑の渦を作り出す。余裕の口演で、ひたすら楽しんで話している雰囲気が伝わってくる。
聴き終わったときには、マーラーやブルックナーの交響曲の名演を聴いた後のような充実感があった。
2002年8月8日に、なんばグランド花月で行われた「第20回桂文珍独演会」の記念すべき録音。
高倉健主演の映画「海峡」は、青函トンネルの工事に執念を燃やす男たちのドラマ。
調査坑を掘るトンネル屋の親分を森繁久彌が演じ、高倉健と並んだ映像は素晴らしく絵になる。永い期間ひたすら男たちを見守る吉永小百合が、荒々しい龍飛の地に清楚な花を添える。
1982年にされた公開東宝創立50周年記念作品。
「タイム・トゥー・セイ・グッバイ」「グリーンスリーヴス」「ジュピター」「シシリエンヌ」「アメイジング・グレイス」など、本田美奈子が自ら心に響く曲を選んで歌うアルバム。
透明感のあるたおやかな声で、美しい旋律が温かく表現され、聴くほどに心が浄化される。
AVE MARIA
本田美奈子
マイケル・マン監督の映画「コラテラル」。暗殺者を演じるトム・クルーズの乾いた演技が印象に残る。夜のロサンゼルスを舞台にした陰影のある映像で、じわりと心の奥に働きかけるサスペンス映画。
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第24回は、「帰ってきた軍師」。タイトルでおもわず「帰ってきたウルトラマン」の曲が浮かぶ。中身はひたすらまったりとした45分。
三木城陥落、小寺の敗走と播磨平定の詰めを描くのだが、よくこれだけ味気ない話にできるものだと感心する。
トリックのアイデアそのものよりも、文章の巧みさに感心した。「新奇なものより、時を止めてしまいたい」という登場人物の台詞に、著者の古典ミステリーへ傾倒する姿勢がうかがえる。雰囲気を味わうミステリー。
霧越邸殺人事件 (新潮文庫)
綾辻 行人
石田彰が朗読する歴史ロマンCD、「城物語 石田三成と忍城」。「のぼうの城」で有名な忍城攻めをモチーフとした、ファンタジックな戦国物語。
「ティファニーで朝食を」「シャレード」「酒とバラの日々」など、ヘンリー・マンシーニの曲をハリー・アレンがテナー・サックスで奏でるCD。
華やかなストリングスをバックに、メロディアスでムーディな名曲がサックスで豊かに歌い上げられる。
アイ・ラヴ・マンシーニ
ハリー・アレン
小三治の長大なマクラが、いつもながら楽しませてくれる。とりとめなく話しているようできちんと構成され、そのまま古典落語に繋がるところが粋である。
聴く者の気持ちを汲んだ語りの魅力をたっぷりと味わえる一席。
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