ドラマ 64 第5回
NHK土曜ドラマ「64」第5回は、「指」。緊迫感は極限に達する。その後、事件は急速に収束に向かい、いままでの謎や伏線がひとつひとつ回収されていく。原作を読んでいても、その流れは実に見事である。
ドラマを見終わった後で、いろいろなシーンが自然と反芻される。柴田恭兵演じる刑事課長が、捜査車両でピエール瀧演じる広報官に真の捜査内容を告げたときのピエール瀧の驚愕の表情、誘拐された娘の父親を演じる段田安則のひとつひとつのしぐさなどが思い起こされ、胸が熱くなる。
良いドラマはずっと記憶に残るものだが、「64」は自らの中ではリアルタイムで見られた幸せをずっと感じられる作品である。
硬質なエレガンスを体現した、見事な映像作品。
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