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千貫門

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 伊豆の旅行2日目。雲見温泉の民宿「大漁」で朝食をとる。アジの干物をメインにした素朴な品々であるが、塩辛、山菜などことごとく美味しい。

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 「大漁」のすぐ裏手にある坂道を登ると、目的地の「千貫門」に行くことができるとのこと。遊歩道の階段を10分ほど登る。

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 突然、視界がひらけ、午前の日に輝く明るい海が見渡せる。海岸に降りていく遊歩道の先に険しい形をした岩が姿を見せている。

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 海岸に着くと、昨日のヒリゾ浜とはうって変わって閑散としており、ほとんど人はいない、しかし、海の透明度はヒリゾ浜に劣らず澄んでいる。眼前にそびえる千貫門の偉容は迫力がある。

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 まずは、奇岩の根元にあたる横に広がる洞窟部分の海中に入ってみることにする。子どもたちもライフジャケットを着てシュノーケリングの支度をし、泳いで行く。

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 洞窟に入ると、途端に深くなるが、魚の数も驚くほど多い。

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 さらに洞窟の奥に進んでいく。浸食が随分と進んでおり、水深も結構ある。

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 魚影の濃さに圧倒される。陸上とはまるで別世界である。

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 海からあがり、海岸を進むと、海食洞をくっきりとみせる千貫門の雄姿を目にすることができる。柱状節理の岩肌をまとってそそり立つ姿は、独特の存在感を放っている。

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 海食洞のそばまで泳いで行く。間近にみる岩肌の荒々しさは自然の厳しさをそのまま表現しているようで、水に入るときも少し気がひきしまるようだ。

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 透明度の高い水中で、海底の様子がよく見える。

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 魚が群れなす場所もかなりあった。

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 まさに自然と一体感を味わえるスポットであった。

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 帰りは、おきまりのコースとなった湯治場「ほたる」で湯につかり、さっぱりする。

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 昨年同様、三島の回転寿司「にぎりの徳兵衛」で早めの夕食をとる。粒のおおきないくら軍艦が絶品であった。

 「ヒリゾ浜」「千貫門」で透明度の高い海に感銘を受けた旅。伊豆は何度来ても奥の深い魅力を感じさせてくれる。

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千貫門

ヒリゾ浜

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 伊豆半島南端にあるヒリゾ浜にシュノーケリングに行く。下田市街から30分ほど進んだ中木から船で渡らなければ行けない場所にある人気スポットである。
 8月、夏休み最中ということもあり、中木港駐車場の混雑が予想されたので、前日の夜に自宅を出発する。写真は午前4時半頃の様子だが、船着き場近くの駐車場は8割ほど埋まっていた。

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 ヒリゾ浜に渡る船は、5分おきに出発する。船着き場には、乗船待ちの人々が場所取りをするための荷物が一列にびっしりと並ぶ。ここに早く荷物を置くことが肝要のようだ。8時半に船が出港を始めるが、その1時間前の7時半から発券が始まる。発券前にはチケット売り場に並ぶ行列が驚くほど長く出来ていたが、いざ始まるとスムーズに人の波は流れ始める。

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 船は快調に風光明媚な景色の中を飛ばし、5分ほどで内陸から断崖で隔絶されたヒリゾ浜に到着する。写真は船着き場の様子。

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 浜は猫の額ほどであり、大きな石が敷き詰められた浜で、ほとんど砂浜はない。しかし、眼前にそびえる大根島など大小の岩にさえぎられ、浜は荒波から守られている。

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 洞窟のある岩など、複雑で美しい景色を見ているだけでも飽きないが、この場所の魅力は、抜群の透明度を誇る海水と豊富な魚にある。

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 海に入ると、少し進んだ浅い場所でもニシキベラなど陽光に鱗をきらめかす魚が姿を見せる。黒潮にのって運ばれてくる青や黄色の熱帯魚の姿も見られ、その種類と量の多さには圧倒される。

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 ライフジャケットを着てシュノーケリングを楽しむ。少し進むと、すぐに深くなる場所もあり、底の方には様々な魚が群れをなしている。岩場のすきまにウツボがいて、ギョッとすることもあった。

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 沖合の丘ハヤマと呼ばれる小島のまわりには、珊瑚が育っている場所があり、魚も豊富である。しかし、急激に深くなる場所や、波が打ちつける岩礁があり、海流もあなどれず、慎重さが必要である。海の恐ろしさを感じる場所でもある。

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 浜に戻るとテントがびっしりと敷き詰められ、船着き場に戻るのもたいへんなほどである。ヒリゾ浜にはトイレや売店は当然ないため、中木に船で戻る必要があるが、券があれば何度でも往復でき、船も頻繁に発着するので手軽に戻ることができる。

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 午後1時頃にはヒリゾ浜を後にする。船から浜をみると、海中の岩に囲まれた独特の地形であることを実感する。テントが多くなければ、まさしく秘境というにふさわしい。

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 中木に戻り着くと、ホッとするものがある。午後になると、駐車場もすいてくる。しかし、午後には潮があがってくるので、海の透明度は低くなってくるようである。

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 中木から南に進んだあいあい岬に行ってみる。広やかな海が一望でき、気持ちよい。ヒリゾ浜を守る大根島が存在感をもっている。

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 雲見温泉の民宿「大漁」に泊まる。夕食は、獲れたての魚を満喫する。食器や調度にも店主のこだわりが感じられる宿。温泉と鮮魚の食事で、運転や遊泳の疲れが癒される。

中木 ヒリゾ浜

雲見温泉 大漁

セント・オブ・ウーマン

 「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」は、盲目の退役軍人と世話をすることになった青年との交流を描いた映画。
 とにかくアル・パチーノの演技が素晴らしい。孤独と矜持を合わせ持った複雑な人柄を自然と演じ、見る者をぐいぐいと惹き付ける。
 アカデミー賞主演男優賞受賞作品。

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ハンサム★スーツ

 定食屋を営む不細工な男が、スーツを着ることでイケメンに変身するという、あまりにベタな設定のコメディ映画「ハンサム★スーツ」。
 英勉が、カラフルな映像とストレートな表現で、素直に楽しめる作品にしている。主人公の塚地武雅が味のある演技をしている。気楽に楽しめる映画。

ハンサム★スーツ Blu-ray スペシャル・エディション
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真田丸 31

 NHK大河ドラマ「真田丸」第31話は、「終焉」。秀吉も床に就いたままとなり、後のことを周囲が危惧しはじめる。家康、三成が秀吉に遺言を無理矢理書かせる非道を行い、後半には出浦昌相が家康暗殺を企て、忍びの立ち回りを演じる。
 秀吉の最期をめぐる、暗さの際立つ回であった。

NHK大河ドラマ 真田丸

真田丸 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK出版
4149233721

群馬ちびっこ大学

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 群馬大学主催のこども体験教室「群馬ちびっこ大学」が、ヤマダ電機LABI1高崎4階のイベント会場で行われた。群馬大学の各学部が、子どもたちのために多くのブースを設けて体験の場を提供していた。

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 夏休みの最中であり、たくさんの子どもたちが訪れていた。各ブースには行列ができるほどである。その熱気と盛況ぶりには圧倒されるものがあった。

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 2016年8月6日から8月9日の4日間に行われる群大主催のこども体験教室は、今年で第12回を迎える。当初は、科学的な展示が主だったが、現在は理工学部の他、教育学部、医学部、社会情報学部など群馬大学全体で取り組み、多彩な体験ができるイベントになっている。

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 教育学部でも、科学的な体験の他に、英語の体験コーナーなどを設けていた。
 これらの活動には、学生が主体となって取り組み、子どもたちに向き合っている。

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 11年前、2005年の夏休みに行われた第1回のこども体験教室には、自分の子どもたちも参加した。長男が小学校2年生、次男が保育園の年長組の時である。コバルトを用いたあぶり出しや、分子模型の組立、モーターの制作などを体験し、楽しませてもらった。

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 その時の体験は、思い出に残ったようで、特に長男は科学に随分と興味を持つようになった。

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 おかげ様で、今回の体験教室に、長男はスタッフとして参加させていただいた。多くの子どもたちに接することは、教育学部の学生として良い経験になったことであろう。

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 子どもは、体験を積み重ねて自分の未来をつくりあげていく。このようなイベントが継続して行われ、子どもたちの体験を豊かにしていくことを切に願っている。

 群馬大学

 群馬ちびっこ大学

みんなのアムステルダム国立美術館へ

 レンブラントの「夜警」、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」など、貴重な名画をあまた所有するアムステルダム国立美術館。この世界有数の美術館が、2004年から10年間も閉鎖された顛末を描くドキュメンタリー。
 市民団体との軋轢、館長の突然の辞任、名画の落札失敗、デザイナーとの確執など、無残なエピソードを織り込みながらも、館員たちの開館に向けての歩みが描かれる。
 公立建築であるが故の様々な制約と調整の困難さが際立つが、それゆえ日本美術の展示に意欲を燃やす学芸員や名画の修復に地道に取り組む人々の姿が印象に残る。

みんなのアムステルダム国立美術館へ [DVD]
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007 スペクター

 2015年公開の007シリーズ「スペクター」。1962年に公開された「ドクター・ノオ」から、半世紀以上続いているシリーズで、製作者の思い入れが伝わってくる。特に、メキシコ・シティでのオープニング・シークエンスは、圧巻の出来映え。
 「スペクター」という、シリーズ初期のボンドの宿敵が登場することに期待が募る。ローマでの会議のシーンは、重みがあって良かった。
 過去のシリーズ作品へのオマージュを散りばめながら、世界をめぐり畳みかけるアクションの連続で見る物を惹き付けていく。シリーズの伝統に則ったゴージャスな活劇大作であった。

007 スペクター [DVD]
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ゴーストライター

 元英国首相の伝記執筆を依頼されたゴーストライターをめぐるサスペンス映画。「テス」「戦場のピアニスト」のロマン・ポランスキー監督による2010年公開作品。
 冒頭、雨の中フェリーが入港するシーンからただならぬ雰囲気を醸している。ポランスキーのモノトーンに近い凝った映像の中、スリリングな展開に引き込まれていく。
 ヒッチコック風の重みと軽さが同居した絶妙のストーリーと、独特の映像美が堪能できる極上のエンターテイメント。

ゴーストライター [DVD]
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ヒストリエ 9

 ヒストリエ第9巻では、主人公エウメネスがアテネに赴き、工作を行う。後半では、カイロネイアの戦の端緒が描かれる。
 各巻が発売されるまで、1年以上の間隔がある。この悠揚としたペースには、滔々たる歴史の流れに向き合っている感覚すらおぼえる。

ヒストリエ(9) (アフタヌーンコミックス)
岩明均
B00XPFUYS0

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