バットマン
ティム・バートン監督の「バットマン」は、1989年のアメリカ映画。ゴッサム・シティの造形やジョーカーの衣装、敵味方双方のガジェットなど、美術がたいへん凝っており、終始暗い雰囲気をまとう画面に魅力を与えている。
なんといっても、ジャック・ニコルソン演じる敵役ジョーカーが鮮烈。普通の佇まいでさえ異常さがにじむジャック・ニコルソンが、バットマンへの復讐に燃えこのうえない狂気を炸裂させる。終始陰鬱なバットマンと、ジョーカーのコミカルな振る舞いが対をなし、異形が紡ぐ独自の世界を創り上げている。
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