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ミッドナイト・イン・パリ

 ウッディ・アレン監督・脚本による映画「ミッドナイト・イン・パリ」。パリを婚約者と訪れた映画脚本家は、真夜中1920年代のパリに迷い込む。
 ヘミングウェイ、ピカソなど、1920年代当時パリで活躍した人々と現代人との出会いを通して、アカデミックな気風をしっとりと描く。シドニー・ベシェの名曲をバックにした冒頭のパリのシーンも実に素晴らしい。
 アカデミー賞脚本賞受賞作品。

ミッドナイト・イン・パリ(字幕版)

ミッション:インポッシブル/フォールアウト

 「ミッション:インポッシブル」シリーズ第6作。プルトニウムを争奪をめぐってのお話。監督はクリストファー・マッカリー、制作にはJ・J・エイブラムスが関わっており、ストーリーとアクションのバランスがとれた手堅い作品づくりがなされている。
 トム・クルーズの体を張っての超絶スタントが緊迫感を高めている。ロケ地の美しさもあり、洗練された雰囲気をもっており、それがこのシリーズの魅力と感じる。
 腰を据えて見たいアクション巨編。

ミッション:インポッシブル/フォールアウト【Blu-ray】[トム・クルーズ]

ナイト&デイ

 トム・クルーズとキャメロン・ディアスの共演作「ナイト&デイ」。2010年公開、ジェームズ・マンゴールド監督作品。
 ミッション:インポッシブル並の派手なスパイ・アクションであるが、コメディ・タッチであり、パロディとしての趣きもある。  気軽に見られる、ノン・ストップアクション映画。 

ナイト&デイ 【Blu-ray】 [ トム・クルーズ ]

ウィンストン・チャーチル

 第二次世界大戦のさなか、首相に就任したウィンストン・チャーチルを描いたイギリス映画。主戦派のチャーチルは、ドイツ・イタリアとの講和を唱えるチェンバレン前首相やハリファックス子爵と対立する。刻々と戦況が悪化する中、チャーチルは決断を迫られる。
 議会など閉塞的な空間でのシーンが多いが、まったく飽きさせない。カメラワークやライティングの秀逸さもあるが、何よりチャーチルを演じるゲイリー・オールドマンが素晴らしい。その演技に惹き付けられ、いつの間にか2時間が過ぎていた。
 ナチス・ドイツが迫る中でのイギリスの雰囲気を、チャーチルの苦悩を通して伝える歴史映画。

ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 [ ゲイリー・オールドマン ]

チョコレートコスモス

 恩田陸の小説「チョコレートコスモス」は、演劇に関わる人々を描いた作品。
 強烈に面白い。演じる人々の心理描写が実に見事。ときおり鳥肌が立つほど、煌めく場面がある。
 500ページ以上ある本であるが、本を読んでいることすら忘れてしまうほど、魅力にあふれている。
 舞台の上の小宇宙を圧巻の筆力で活写する傑作ロマン。

チョコレートコスモス (角川文庫) [ 恩田陸 ]

全国ハモネプリーグLIVE! Vol.3

 2002年に開催された「全国ハモネプリーグ」の演奏を収録したCD。それぞれ工夫をこらし、熱気のあるアカペラを展開している。

【中古】全国ハモネプリーグLIVE! Vol.3/CD/UPCH-1180

マスター・アンド・コマンダー

 ナポレオン戦争時、イギリス軍の艦長ジャック・オーブリーが率いる「サプライズ号」がフランス武装艦に挑む姿を描いた「マスター・アンド・コマンダー」。
 船という閉ざされた空間で濃密な人間模様が繰り広げられ示唆に富むが、ことに、艦長ジャック・オーブリーを演じるラッセル・クロウは、あるべきリーダー像を体現している。
 帆船の美しさはもとより、ガラパゴス諸島の映像も独特の効果を生み出している。当時の技術と科学を細密に描写し、興味が尽きない。
 リアルな表現と練り込まれたストーリーに終始引き込まれる海洋映画の大傑作。

マスター・アンド・コマンダー (字幕版)

永六輔その新世界 特選ベスト~戦争を語りつぐ大人たち篇

 土曜ワイドラジオTOKYO「永六輔その新世界」から、戦争についてのトークをセレクトしたCD。
 永六輔との対談するのは、野坂昭如、前田武彦、淡谷のり子など錚々たる人々。
 野坂昭如による「火垂るの墓」に繋がる妹との話、前田武彦のアメリカと音楽に対する思い、淡谷のり子の軍部の前でも気概を貫く姿勢、どれもたいへん興味深い。戦争の実体験を語っているだが、そこは人生の達人、重苦しくならずふうわりとした感慨を残す。
 永六輔が号泣する逸話も収められている。時代を駆け抜けた人々の肉声が記録された音源。 

土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界 特選ベスト〜戦争を語りつぐ大人たち篇 [ 永六輔 ]

怪笑小説

 東野圭吾の「怪笑小説」は、人間の奇妙さを感じさせる9編を収録している。
 最も面白かったのは、「超たぬき理論」。様々な超常現象をすべてタヌキに帰着させる力業がすごい。
 「あるジイさんに線香を」は、タイトルが示すとおりある作品のパロディであるが、どんどんのめり込ませてくれた。
 一編一編のコメントが記されたあとがきも、作者のホンネが伺えてたいへん興味深かった。本編より楽しいと感じた部分もある。
 理系関西人のノリが炸裂したお手軽ブラック短編集。

怪笑小説 (集英社文庫) [ 東野圭吾 ]

コトノハ

 神楽坂の炭火焼ダイニング「kemuri」のBGMで使われた曲を集めたCD「コトノハ」。なんというセンスの良さ。それぞれの曲に、ずっとひたっていたいと思わせる趣きがある。
 ここちよい空間を演出するステキなアルバム。

コトノハ〜「kemuri」という小さなダイニング発のコンピレーション・アルバム Vol.1〜[CD] / オムニバス

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