僕達急行 A列車で行こう
鉄道ファンである若者の友情と恋を描いた映画「僕達急行 A列車で行こう」。森田芳光監督の遺作となった。
森田監督は、「家族ゲーム」で大きく注目を集めた。「の・ようなもの」「そろばんずく」「失楽園」「キッチン」と様々な作品を手がけていた。実験的な作品も多く、好き嫌いが分かれるかもしれない。個人的には、宮部みゆき原作を読んだ後に劇場で見た「模倣犯」があまりにひどい感じたので、それ以来ほとんど鑑賞することはなかった。 しかし、この「僕達急行」は、鉄道への思いが伝わり、素直に楽しめる作品になっていた。
瑛太と松山ケンイチ主演の映画で、さりげない友情が爽やかであった。ピエール瀧の役も印象的。
本編に登場する列車の車両数は20路線、80モデルと言われている。本州、九州各地での撮影もたいへんであったろうが、内心は嬉々としてこなしているような雰囲気が伝わる。
公開は、森田芳光監督が逝去して3ヶ月後であった。監督のオリジナル脚本であり、思いが結実した作品。
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