スター・トレックⅠ
宇宙大作戦「スタートレック」の最初の劇場版。1979年、「宇宙大作戦」のメンバーがほぼそのまま出演する映画が完成した。巨大なエネルギーをもった生命体が、地球に敵対的な意志を示して進んでくる。スタートレックのメンバーは、人類を救うべく未知の生命体に立ち向かう。
知性をもった雲、それに智力で対抗しようとするカーク船長以下のクルー。そして、自己犠牲という人類ならではの選択肢。映像美術、音楽も素晴らしいが、何より深遠な哲学的事象を衒うことなく映像化するスタッフの矜持に頭を垂れて敬服する。
ジェリー・ゴールドスミスの音楽も素晴らしい。この曲には思い出がある。映画をみて感銘を受けたので、音楽を吹奏楽部出身の友人に聴かせると、やはり感動したらしく、出身校の卒業式のセレモニーでこの曲を編曲し、指揮してくれた。雨の降る卒業式の日、参加はできなかったが、式の行われた体育館の外で、傘を差しながら母校の卒業式の音楽に耳を傾けたのは良い想い出だ。
SFの真価がイマジネーションにあるとすれば、まさしく本作品はSF映画の金字塔と云える作品である。
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