スターリンの葬送狂騒曲
スターリン死後の権力闘争を描いた映画「スターリンの葬送狂騒曲」。イギリス・フランス合作による2017年公開作品。
俳優は皆大まじめに演じているが、コメディである。恐怖がユーモアになる点がこわい。
スターリン死後の権力闘争を描いた映画「スターリンの葬送狂騒曲」。イギリス・フランス合作による2017年公開作品。
俳優は皆大まじめに演じているが、コメディである。恐怖がユーモアになる点がこわい。
立川談笑の落語「福建より愛をこめて」。「鼠穴・改」「叙々苑」「看板のピン」「片棒・改」の四席を収録した2枚組CD。
53分に及ぶ力作「鼠穴・改」、半端でなくデンジャラスな「叙々苑」、ひねりの効いた「看板のピン」、談笑砲が炸裂する驚異の「片棒・改」など、どれもパワフルに突き進む。古典をベースにしつつ、落語の新たな境地を示す意欲作。楽しいあるよ。
交響曲第5番「運命」第1楽章から歓喜の歌ハイライトまで、ベートーヴェンの名演を集めた2枚組のCD「ベートーヴェン ベスト・オブ・ベスト」。
カルロス・クライバー、エミール・ギレリス、レナード・バーンスタイン 、ラン・ラン、ミッシャ・マイスキー、マルタ・アルゲリッチなど、一流の指揮者・奏者の演奏が収められている。
ベートーヴェンの多彩な魅力を伝える名曲集。
最も感動した映画、何度思い出しても感動する映画を挙げるとすれば、ためらうことなく原恵一監督の「映画クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲」を挙げる。この作品は別格である。
1970年の大阪万博のシーンから始まり、昭和のノスタルジーを漂わせながら、今を生きることをじっくりと考えさせてくれる。お笑いの要素を散りばめつつ、心底感動させる脚本は、奇跡的。こどもの日に家族で見て、その感をいっそう強くした。
全ての世代が楽しめ、見る人の心を暖め、家族や自分の人生を大切にしようと自然に思わせてくれる。日本映画の傑作中の傑作。
太平洋戦争前後の広島・呉を舞台とし、市井の人々の姿を描く「この世界の片隅に」。こうの史代による漫画を原作とし、片渕須直がアニメーション映画化した。
主人公すずは、広島から呉に嫁ぎ、戦時下の困窮する暮らしの中でも工夫を凝らし生活に潤いをうみだす。
一貫して日常的な視点で人々が描かれ、ほのぼのとした絵柄で温かみを感じる。それゆえに戦争の悲惨さが際立つ。
諄々と心に染みる至高のアニメーション。
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第十六回は、「大きな国」。斎藤道三と長男高政との対立は深まり、美濃の国を二分する戦になろうとしていた。明智光秀は美濃より織田信長に嫁いだ帰蝶のもとを訪れ、戦の回避を探るが、すげなく追い返される。一方、高政は光秀に国替えをほのめかす。
本能寺の変においても、光秀の国替えが遠因のひとつとなっていた。信長・秀吉・家康の三傑の若き姿を見せつつ、光秀の苦悩多き立場をじわじわと描く。麒麟はどうくるのか。
多くの伏線がからみあったこの大河を、ぜひきっちりと最後まで作り上げてほしいと切に願う。
松岡圭祐の小説「ミッキーマウスの憂鬱」は、東京ディズニーランドを舞台にした小説。
ディズニーにあこがれ、準社員となった若者の成長を描く。夢の王国を支える人々の思惑と矜持が渦巻くドラマ。バックステージのリアルな描写が興味深い青春物語。
地方の遊園地に配属された新入社員を描く映画「オズランド」。波瑠主演、波多野貴文監督による2018年公開作品。
テーマパークを支える人々が丁寧に描かれ興味深い。西島秀俊、柄本明が味のある演技をみせる。テンポ良く進む脚本ですっと見られる。
家族で気軽に楽しめる青春映画。
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