パストラーレのひととき

　「涼宮ハルヒの憂鬱」で一躍有名になった声優・歌手の平野綾のベスト・アルバム。「冒険でしょでしょ?」「Super Driver」など涼宮ハルヒのオープニング曲も含む。
　それぞれの歌に本人の思いがしっかりとこめられている。多彩な活躍で幅を広げていく様が感じられるアルバム。

AYA MUSEUM 特別限定盤 [DVD付]

　藍井エイル３枚目のオリジナルアルバム。力強い歌声で、一気にその世界に引き込む。パワフルな曲が多いために、かえってバラード「青の世界」の美しさが際立つ。

D'AZUR

　「卒業写真」ハイ・ファイ・セット、「想い出まくら」小坂恭子、「夢で逢えたら」吉田美奈子、「さよならの夏」森山良子、「フィーリング」ハイ・ファイ・セット、「マイ・ピュア・レディ」尾崎亜美、「冬が来る前に」紙ふうせん、「迷い道」渡辺真知子、「Mr.サマータイム」サーカス、「飛んでイスタンブール」庄野真代、「みずいろの雨」八神純子　など、１９７５年～１９７８年にヒットした３８曲収録した２枚組のＣＤ。
　数々の名曲が生み出された密度の濃い期間であった。

歌姫~BEST ニューミュージック Before~

　アルバ奏者上松美香が奏でるカーペンターズ曲集。「青春の輝き」「トップ・オブ・ザ・ワールド」「イエスタデイ・ワンス・モア」など名曲がアルバの繊細で表現力豊かな音色で紡がれる。
　曲への共感と敬愛が温かみのある音楽を生みだしている。

青春の輝き~上松美香 PLAYS カーペンターズ

　春秋戦国時代を舞台とした原泰久の漫画を原作とする映画「キングダム」。戦災孤児である信と、弟に王宮を追われた政との出会いから始まる物語。
　原作が素晴らしいだけに、これを実写化して大丈夫かと思っていた。「模倣犯」など、原作をグダグダにした映画は少なくない。
　しかし、スタッフの熱意と俳優の力量で、この映画はなかなかの力作になっていた。スタッフの原作へのリスペクトが感じられ、心地良く見ることができた。カットされるのではと思っていたムタとのシーンもあり、２時間びっちり詰まった物語になっていた。
　原作の魅力をきちんと伝える、スケールの大きな歴史アクション。

キングダム(映画)

　この映画の魅力は、二人の父親に凝縮されている。故郷の星で、亡くなってもなお子を導こうとするラッセル・クロウ演じるクリプトン星の父。地球で育ての親として関わったケビン・コスナー演じる養父。どちらも、子どもの未来を信じ精魂を傾けて養育する。
　やはり、地球人として偉大な人物に育つことを信じて育てた養父に共感を覚えずにはいられない。巨額の制作費も、精緻なＣＧも、この両俳優演じる父親あっての映画と強く感じる。
　この作品でも、映画の魅力は脚本に依ることを強く実感させてくれた。

マン・オブ・スティール(字幕版)

　「恋はみずいろ」「オリーブの首飾り」「エーゲ海の真珠」「涙のトッカータ」など、ポール・モーリアのＣＤを久しぶりに聴く。
　どの曲もいつもながら心地良い。これは、職人芸的なスコアの作りにあるのだろう。各楽器を実に巧みに絶妙のタイミングで響かせている。完成度の高い曲を作り上げる過程で、途方もない時間をかけた彫琢があったことだろう。
　洗練は、地道な職人技が生み出すことを実感させれてくる。

決定盤 ポール・モーリア CD2枚組 WCD-639

「なんなんだよ、これ」

シンジ君が叫んだが、自分も叫びそうになった。そんな作品です。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版：Q

　「ゆずれない願い」「永遠の一秒」「光と影を抱きしめたまま」など、田村直美のシングル曲集。
　どの曲も、聴き始めてすぐにその世界にひきこまれる。情熱的で伸びやかな歌声に魅せられるアルバム。

Thanx a Million－The Singles of Naomi Tamura－

　00年代の恋の歌を集めたメドレーアルバム。しとやかな旋律と切ないフレーズが多い。
　歌詞の下には、なぜか臨床心理士のコメントが書かれている。例えば、"GReeeeN"の「キセキ」には、「言葉では伝えきれない愛も自ら心動かして表現することで相手に伝わるのです。」との楽曲解説。いかにものオコトバ。切ない恋の歌と並べられると、なぜかおかしみが感じられる。

確かに本気の恋だった