電脳コイル
NHKで2007年に放送されたSFアニメ「電脳コイル」。磯光雄監督、全26話。
電脳メガネという端末により、数々の情報にアクセスできる近未来、小学生たちが様々な経験をするドラマ。
前半は1話完結のエピソードであるが、後半はあるテーマに向かって話が進んで行く。
北陸の都市をおもわせる背景の美術が素晴らしい。神社などが街角に普通にある町で、小学生たちは電脳のテクノロジーを駆使して互いに交流や反目を繰り返す。この古い面影を残す街と、細かい設定がなされたテクノロジーが混じり合った世界観が独特で、心地よさと違和感が絶妙なバランスをもっている。
小学生たちもそれぞれの背景が丁寧に描写され、表面的な学校ドラマに終わらない深みをもっている。
磯光雄の緻密なSF設定と動画技術が融和した、イマジネーション豊かなアニメーション。
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