映画 クライマーズ・ハイ
横山秀夫原作「クライマーズ・ハイ」は、1985年8月12日の日航機123便墜落事故をめぐる、新聞社の動きを描いた小説。当時、その近くに住んでいた者として、格別の思いを感じさせられた作品である。
その原作を映像化した作品として、原田眞人監督、堤真一主演の映画と、NHKで放映された佐藤浩市主演のドラマがある。どちらも個性的な俳優を生かして、記事をめぐる熱い闘いを描いていた。
映画では、新聞社編集部を再現した広大なセットを生かして、ダイナミックな演出がなされた。女性記者の活躍を取り入れた独自のストーリーが見られた。
NHK作品では、原作に忠実に、緊迫したドラマが展開された。個人的には、大森寿美男の緊密な脚本による、NHKのドラマに強く心を打たれた。
被害者遺族も多く、覚悟を持って制作された作品であり、重みを感じる。
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