メルー
ヒマラヤ山脈メルー峰に挑んだ人々の山岳ドキュメンタリー「メルー」。実際に登頂したジミー・チンが監督している。
メルー峰へのダイレクト・ルートには、「シャークスフィン」と呼ばれる垂直な岩盤が立ち塞がる。2008年、コンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズタークの3名が挑むが、あとわずかのところで失敗に終わる。映画は、その後の3名の心境とクライミングに向き合う様を描いている。
単なる登山のドキュメンタリーにとどまらず、クライマーの内面にまで掘り下げた語り口が素晴らしい。山々のあまりに美しい映像が向き合う人の心境に説得力をもたらす。
壮大な映像美で登山家の冒険心を余すところなく描く優れたドキュメンタリー映画。
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