グラン・トリノ
クリント・イーストウッド主演の映画「グラン・トリノ」。妻を亡くした元自動車工ウォルト・コワルスキー。子どもたちとの関係がうまくいかず、隣人のモン族についても何かにつけて気に障っていた。しかし、モン族の青年と関わるようになり、不満を鬱積させた老人の人生に変化が生じていく…。
クリント・イーストウッド演じる老人はもちろん素晴らしいが、モン族の娘スーを演じるアーニー・ハーのキャラクターが輝いている。また、クリストファー・カーリー演じる若き神父の存在が、この作品に深みを加えている。
多層的に様々な要素を詰め込みながら、自然な流れで物語りに引き込まれる。その手腕にあらためて感服する。
人の生き様をあぶりだす、静かな名作。
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