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カンフーハッスル

 チャウ・シンチー監督・主演の映画「カンフーハッスル」。荒唐無稽と言えばそれまでだが、この映画のエンターテイメント性を凌げる映画は多くない。徹底したアクションと脚本の妙で、その世界に観客を引きずり込む。数々のアクション映画のオマージュであり、しかもギャグとアクションのバランスが見事。チャウ・シンチーの下積みの長さが開花した、何度見ても楽しめる映画。

少林サッカー

 「ありえねえ~」と思うシーン満載の香港映画「少林サッカー」。しかし、この映画の真価は、筋の通った脚本にある。徐々にヴォルテージを高めていき、観客の心理をつかむストーリーは並はずれた力を持つ。理屈抜きに楽しめる快作。

名探偵の掟

 「密室殺人」「閉ざされた空間の殺人」「童謡殺人」「時刻表トリック」「ダイイングメッセージ」など、推理小説の「お約束」をネタに、名探偵とダメ警部が掛け合いを演じる東野圭吾の連作ミステリー。力の抜けた文章で、推理小説の登場人物の悲哀をも感じさせるシニカルなメッセージに溢れた作品。
 パロディであり、まったく期待しないで読んだほうがいいが、「アンフェアの見本」などなかなか侮れない短編もある。

矢野顕子 Piano Nightly

 矢野顕子の弾き語りによる「Piano Nightly」には、自然と引き込まれる。ピアノ一音一音に思いが込められ、素晴らしい。文部省唱歌「椰子の実」すら、前奏が流れた瞬間から完全に矢野顕子の世界になっている。大事な人に語りかけるように奏でられた珠玉の15曲。

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