昭和元禄落語心中 12
温泉旅館で演じられる助六の落語「芝浜」。山寺宏一の見事な口演であった。語り手と聴き手、芸と芸が響き合う第十二話。
温泉旅館で演じられる助六の落語「芝浜」。山寺宏一の見事な口演であった。語り手と聴き手、芸と芸が響き合う第十二話。
菊比古は助六と再会し、田舎の一軒家で観客ひとりの落語を演じる。
原風景の中での落語が深い情感を醸す第11話。
菊比古に、師匠の八雲は自らの因縁を聞かせる第十話。落語「子別れ」「死神」を象徴的に配し、主人公の達した境地と孤独を見事に表現した名編。
菊比古と助六はそろって真打に昇進するが、運命の転変が待ち構えていた。「居残り佐平次」の大ネタがもとで転げ落ちる助六。菊比古に振られるみよ吉。感情のぶつかり合いが激しくも抒情的に描かれる第九話。
「世の中にあふれけえってる娯楽の中で、落語がちゃあんと生き残れる道を作ってやりてえんだよ。」
「変わらねえ落語も必要だな。それも落語の本質だ。」
真打昇進を間近に、ジャズ喫茶で落語の行く末を語り合う菊比古と助六。落語の意義を語る二人の会話は短いが含蓄がある。
落語の精進に励み、言い寄るみよ吉を寂しがらせる菊比古、人気にかこつけ師匠すら軽んじ傍若無人に振る舞う助六。二人の微妙な関係を、一人の女性を配して巧みに描く第七話。
菊比古と助六は落語の芸を高めていく。演芸場の描写も益々磨きがかかる第六話。芸の世界を描く中で触発され、スタッフもそれぞれ力量を遺憾なく発揮している感がある。
菊比古は鹿芝居に出演し、自らの芸風に気付いていく。芝居の描写が見事。石田彰の芸達者さが光る第五話。
山寺宏一演じる助六の落語「夢金」が素晴らしい。芸人の意地を感じる。戦後間もない東京の風景も味わいがある。
菊比古の青春期が描かれる第三話。落語に精進しつつも戦争は恋も友情も引き裂いていく。戦争前後の落語界の状況を描く密度の濃い回。
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