昭和元禄落語心中 2
昭和元禄落語心中、第2話では、家庭の事情で落語に弟子入りする菊彦と、天真爛漫な初彦が出会う。不慣れな落語の初高座を演じる石田彰、溌剌とした口演を見せる山寺宏一、いずれも素晴らしい。声優の芸がストレートに火花をちらす第二話。
昭和元禄落語心中、第2話では、家庭の事情で落語に弟子入りする菊彦と、天真爛漫な初彦が出会う。不慣れな落語の初高座を演じる石田彰、溌剌とした口演を見せる山寺宏一、いずれも素晴らしい。声優の芸がストレートに火花をちらす第二話。
雲田はるこのコミック「昭和元禄落語心中」をアニメ化した作品。落語に魅入られて強引に落語の名人に弟子入りするところから始まる物語。
落語の大名人、八雲を石田彰が演じる。話芸の世界を描くだけに、声優の力量が試される場面が多いが、見事に名人の貫禄を醸している。
声優を始め、スタッフが落語の世界に真剣勝負を挑む意欲作。
柳家喬太郎の落語「アナザーサイド」シリーズ第4弾は、小泉八雲の怪談に題をもとめた作品集。
「梅津忠兵衛」は、奇譚ではあるがどこかほのぼのとした味わい。「猫屏風」は、情景描写が見事で、ざわざわとした怖さを感じさせられた。「雉子政談」は、喬太郎のダイナミズムが見事に表現された快作。後半の鬼気迫る演技は、聴いていても鳥肌がたつほど凄みがある。
落語の新たな魅力を放つ鮮やかな三席。
柳家小三治の落語「もう半分」のCDを聴く。マクラがなんと20分を超す。師匠や酒のことを茶飲みばなしのように延々としゃべっているが、なんとも味があり飽かず耳を傾けていられる。
そして、さりげなく本編に入る。巧みな語りで登場人物にすっと感情移入してしまう。その情景描写の見事さ、惹き付ける魅力、これぞ話芸。まさしく話芸と感じ入る。
「沼田城下の塩原太助」
上毛かるたにうたわれ、群馬県人であれば耳にしていることの多い「塩原太助」であるが、実際の人物伝は聴く機会がほとんどない。
桂歌丸の「塩原多助一代記-あお(青馬)の別れ-」のCDでは、三遊亭円朝の「塩原多助一代記」の冒頭部分が語られる。長大な落語であるが、実直な語りにはずっと耳を傾けていたい魅力がある。
話芸の粋を感じる、波瀾万丈の人情噺。
桂歌丸14「朝日名人会」ライヴシリーズ106「三遊亭圓朝作 塩原多助一代記-あお(青馬)の別れ-」
桂 歌丸 
塩原多助一代記 (岩波文庫 緑 3-3)
三遊亭 円朝 
時折、きっぷのいい志ん朝の落語が聴きたくなる。
「宮戸川」は、ひょんなことから同室になる男女の噺。テンポ良い語りがいい。「片棒」は告別式の様を三人の息子が表現する。志ん朝の芸達者ぶりが光る。「野晒し」は、陽気な暴れん坊をダイナミックに演じる。
小気味よい三席。
志ん朝初出し<七>宮戸川/片棒/野晒し
古今亭志ん朝 
立川談志落語のベスト版CD。
「五貫裁き」は、マクラの名調子が素晴らしい。噺も登場人物それぞれの個性が際立つ。
「二階ぞめき」は、吉原をひやかす明るい廓噺。吉原への道筋を描写する場面は、小気味よい言い立てで聴き手も気分が浮き立つ。
1975年12月26日に沖縄開発庁政務次官に就任した談志は、36日目の1月30日に辞任し、自民党を離党する。その日に演じたのが、この「権兵衛狸」。まくらではずばり辞任の顛末が語られる。そして、すっと狸が出るのどかな噺に入る見事さ。歴史的な高座。
「らくだ」は、乱暴者が亡くなった後の兄貴分と偶然居合わせたクズ屋とのやりとり。談志は侠気のある人物を演じるのが抜群にうまい。酒が入りパワーアップするクズ屋の描写は凄まじい力演。
談志師匠の魅力を凝縮した4席。
落語決定盤 立川談志 ベスト
立川談志 
「上手い落語家は育てられるが、面白い落語家は育てられない」
落語芸術協会の歴史について語る、桃太郎のオリジナル落語。協会の経緯のみならず、色っぽいエピソードが次々と出てくるが、茶飲み話のように飄々と語られたいへん楽しい。
「ちりとてちん」も、桃太郎のもつおかしみが実によく味を出している。
冒頭に掲げた言葉は、桂小南師匠がよく言っていたとのこと。まさしく、昔昔亭桃太郎は後者の落語家。「ぜんざい公社」を思い出してしまった。
「長島の満月」は、鹿児島県長島出身の男が居酒屋の合コンで共通の話題に加われないイメージを紡ぎ出す噺。自伝的な要素がある、味のある新作。
「青菜」は、夏の描写が丁寧で、聴き手によく伝わる。
新作、古典の両輪でエモーショナルな落語を展開する林家彦いちの真骨頂を示す二席。
毎日新聞落語会 林家彦いち
林家彦いち 
柳家喬太郎、林家彦いち、三遊亭白鳥、春風亭昇太の4名が新作落語を繰り広げるSWA。2011年のライブでは、お互いが、他者の作った落語を話すという趣向。
柳家喬太郎は、三遊亭白鳥作の「任侠流山動物園」に挑む。噺に文句をつけながら独自のノリで演じきっている点はさすが。最後の「火打石」は、春風亭昇太の語りで、柳家喬太郎の作品をしんみりと結ぶ。
落語界の新たな風を感じる充実したCD。
SWAのCD 2011
SWA(林家彦いち 三遊亭白鳥 春風亭昇太 柳家喬太郎) 
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