志ん朝 「品川心中」「抜け雀」
「品川心中」は、かげりを含んだ話を、巧みな人物描写でからりと演じる。「抜け雀」は、絵描きの風格を伝えてあますところがない。共に志ん朝の晴朗な気風が発揮された口演。
「品川心中」は、かげりを含んだ話を、巧みな人物描写でからりと演じる。「抜け雀」は、絵描きの風格を伝えてあますところがない。共に志ん朝の晴朗な気風が発揮された口演。
桂文珍の落語「悋気の独楽」は、丁稚の表現が特に楽しい。「七度狐」は、小佐田定雄の創作が生き、進むにつれて密度が濃くなる様はすごい。最後の畳みかける噺は圧巻で、文珍もすこぶる興がのっている。元祖「ジェットコースター落語」。
落語「算段の平兵衛」は、上質のクライム・ストーリーを思わせる噺。桂南光は、計算された語りで、最後までぐいぐいと引き込む。
花筏(はないかだ)は、後半の心理描写が富みに素晴しい。緊迫感をそなえた名口演。
南光落語ライヴ(その二)
桂南光
圓生の落語、「寝床」は、主人のヘタな義太夫を聴かされる周囲の人々を語り、自然とおかしみが込み上げる噺。左甚五郎は、飄々とした語り口の中に、じわりと味を出す熟達の芸。
六代目 三遊亭圓生(15)寝床/左甚五郎“三井の大黒”
三遊亭圓生(六代目)
古典落語「抜け雀」を、見事な爆笑話にする志の輔の手腕はすごい。最後までぐいぐいとひっぱる名演。
志の輔らくごのごらく(4)「抜け雀」
立川志の輔
桂文珍の「老婆の休日」は、傑作創作落語。次から次へとネタが飛び出し、会場が爆笑の渦と化す。肩の凝らない噺で、文珍自身も楽しんで喋っている感じが伝わってくる。
無頼者「らくだ」がふぐにあたって死に、その弔いをめぐるやりとりを描く落語「らくだ」。志の輔のライブ録音で、滑稽な会話の妙で会場の笑いが絶えない。しかし、死体を目の前にしてのやりとりであり、人生の喜怒哀楽が集約された人間の幅が試される落語である。志の輔は、この不思議な緊張感のある噺を、暖かみのある口調と絶妙の間で演じ、後味の良い落語に仕上げている。
志の輔らくご 両耳のやけど9
立川志の輔
志ん朝の落語「堀の内」。うっかりものの父親を、畳みかけるようなテンポで演じるノン・ストップ噺。「化物使い」は、人使いの荒い隠居が軽妙に演じられている。
落語名人会(28)
古今亭志ん朝
桂三枝の創作落語「生中継・源平」「アメリカ人が家にやってきた」が収録されたCDを聴く。なかなかの熱演なのだが、今ひとつ面白くない。古典落語のように、幾代にもわたって練られ語り継がれてきた噺に比べると、底が浅く、表面的な笑いに終始しているように思える。気軽に楽しめる落語と、割り切ればいいのだろうが、からりとしたテーブル・ワインのようで、後に残る味わいは少ない。
志ん朝の落語「明烏」「船徳」のCDを聴く。テンポといい、人物の描き方といい、間といい、絶妙のニュアンスで語られる。あっけらかんとした内容であり、気持ちがラクになる噺。
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