オーイシマサヨシ「仮歌」

 「ようこそジャパリパークへ」「ブラッドタイプ☆ハートビート」「不可侵領域デストロイヤー」など、大石昌良が作詞・作曲した作品のセルフ・カバー・アルバム。「浪漫飛行」のように編曲を手がけた作品のカバーも含む。
 自らアクティブに楽しそうに歌っており、聴いている方もウキウキしてくる。
 リリックやライムがはじける才気溢れるアルバム。 

カバーアルバム「仮歌」

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

 ロサンゼルスを舞台にしたミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」。ハイウェイ上で繰り広げられるオープニング「アナザー・デイ・オブ・サン」から引き込まれる作品であった。
 女優を目指すミアと、ジャズピアニストで自分の店を持つことが夢であるセブを軸とした物語。その心情をなぞるかのように曲が流れる。
 オリジナル・サウンドトラックは、ダイナミックなオーケストレーションから繊細なピアノソロまで、映画を彩る多様な曲を聴くことができる。
 幾多の映画賞において作曲賞や歌曲賞に輝く名曲を収めたアルバム。 

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

ノエル・ド・キャトルマン

 1台のピアノを斎藤守也・斎藤圭土の兄弟が奏でるレ・フレールのCD「ノエル・ド・キャトルマン」。どのメロディもなじみ深い、クリスマス・ソングが4手の連弾で演奏される。
 ピアノという楽器の表現力にあらためて驚嘆する。
 凝ったアレンジで楽しませてくれるハッピーな1枚。

ノエル・ド・キャトルマン(限定盤)

ピアノ・ブルース&ブギ・ウギ

 「レ・フレール」で活躍する斎藤圭土が、ブギ・ウギやブルースを奏でるCD。  明快なリズムで感性がほとばしるピアノ・ソロ・アルバム。

Piano Blues & Boogie Woogie

Eve~Songs For Sweet Memories

 M(プリンセスプリンセス)、PRIDE(今井美樹)、DEPARTURE(globe)、恋しさと せつなさと 心強さと(篠原涼子)、TOMORROW(岡本真夜)など、女性ボーカル曲を集めたCD。テレビ、映画などでヒットをとげた名曲がそろっている。
 今なお魅力を放つ曲が収められたアルバム。

Eve~Songs For Sweet Memories

タツノコGoGo SF&アクション編

 「マッハGoGoGo」「科学忍者隊ガッチャマン」「黄金戦士ゴールドライタン」など、タツノコプロ作品のオープニングやエンディングを収録した2枚組CD。
 タツノコプロからは勢いのあるアクション・アニメが生み出され、音楽も印象に残るものが多かったことをあらためて実感する。
 個人的には、「未来警察ウラシマン」のオープニング・エンディングが気に入っている。

タツノコプロ55周年記念 ベストソングコレクション タツノコGoGo SF&アクション編 Disc-1

スタジオジブリ吹奏楽

 「崖の上のポニョ」「魔女の宅急便」「千と千尋の神隠し」「となりのトトロ」など、ジブリ作品の音楽をシエナ・ウインド・オーケストラが演奏したCD。
 「ハウルの動く城」より「人生のメリーゴーランド」のジャズ・ヴァージョンなど、凝ったアレンジもあり、ジブリ映画の曲の魅力を多彩に表現したアルバム。

SUPER SOUND COLLECTION スタジオジブリ吹奏楽

赤塚不二夫生誕80周年CD! これでいいのだーっ!!

 「おそ松くん」「ひみつのアッコちゃん」「もーれつア太郎」「天才バカボン」
 赤塚不二夫原作の漫画は何度もテレビアニメシリーズになっている。それぞれ時代のテイストを加えながら、キャラクターも微妙に変化している。しかし、赤塚漫画の本質である、価値観やルールにしばられない主人公たちの自由な生き方はどれも根底にもっている。そのギャグの普遍性ゆえに、時代を超えて赤塚作品が映像化されているのであろう。
 テレビアニメの音楽も、実に明るく楽しい。1966年の「おそ松くん」のオープニングからして、新鮮な躍動感がある。作詞は赤塚不二夫、作曲は渡辺浦人。群馬県立中央高等学校、現在の中央中等教育学校の校歌の作曲者でもある。
 そのご長男、渡辺岳夫はドラマやアニメの音楽に多大な足跡を残しており、「天才バカボン」の音楽も手がけている。天才バカボンのテーマ曲、それに続く「元祖天才バカボン」の「タリラリランのコニャニャチワ」「パパはやっぱりすばらしい」「元祖天才バカボンの春」などは氏の作曲である。
 1969年に放送開始されたアニメ「ひみつのアッコちゃん」のオープニングテーマは、小林亜星が作曲している。名曲ゆえに、1988年の第2作、1998年の第3作でもオープニングに用いられている。
 2015年に発売された赤塚不二夫生誕80周年CDでは、赤塚アニメを彩る音楽が一堂に集められ、あらためて作品の魅力を感じさせてくれる。自由闊達な赤塚ギャグを彷彿させる音楽は全肯定、「これでいいのだ」

赤塚不二夫生誕80周年CD! これでいいのだーっ!!

ホーホケキョ となりの山田くん

 「ホーホケキョ となりの山田くん」は、高畑勲監督による1999年公開のスタジオジブリ長編映画。いしいひさいちの4コマ漫画が原作。
 ジブリはこの作品でセル画を用いないデジタル制作に切り替える。しかし、あわあわとした水彩画のようなこの作品の場合、何層も絵を重ねる行程が必要で、手間がかかり、進行は当初たいへんに遅れたようだ。
 およそデジタルに向いていなそうなこの作品からデジタルに移行するという感覚がすごい。また、音楽もシーンごとに変え、凝りに凝っている。
 歳時記風に、芭蕉や蕪村などの句を盛り込む文芸趣味も、高畑勲監督らしい。制作費が20億円と、「ルパン三世カリオストロの城」の4倍。ある意味ものすごい贅沢な作品。

ホーホケキョ となりの山田くん [DVD]

耳をすませば

 中学3年生の迷いや焦りを、みずみずしく描いたスタジオ・ジブリの作品。脚本とプロデュースを宮崎駿、監督を近藤喜文が担当。
 多摩地区の町並みなど、実に緻密に描かれている。細部の描写も見事で、特に地球屋の内部はそれだけで一つの世界になっている。ヴァイオリンの工房で、主人公たちが「カントリーロード」を合奏するシーンは、感動すら覚える極上の職人芸的アニメーション。

 「やってみて分かったんです。好きなだけじゃダメだって、 だから勉強しないといけない。だから進学する事に決めました。」
 これほど真面目な台詞がストレートに胸に響くことが、この映画の真価を表わしている。

耳をすませば [DVD]
本名陽子 高橋一生 露口茂 立花隆

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