映画 寄生獣 完結編

 原作は10巻に及ぶコミックであるが、映画では原作のエッセンスをよくまとめ、充実した映像作品に仕上げている。
 染谷将太、橋本愛、深津絵里など、実力派俳優が結集し、中身の濃いドラマとなった。
 パラサイトの存在により、人のありようを浮き上がらせる鮮烈な映画。

寄生獣 完結編

映画 寄生獣

 人間への寄生生物との闘いを描いた岩明均の漫画「寄生獣」。山崎貴監督により映画される。漫画を読んだときは、実写化は困難だろうと思ったが、見事に表現されていた。
 強烈なサスペンスをもつ意欲作。

寄生獣

殺人狂時代

 岡本喜八監督、仲代達矢主演の映画「殺人狂時代」。1967年のモノクロ映画であるが、いやあ、面白い。
 謎の組織が次々現れ、まったく先の読めない展開にぐいぐい引き込まれる。
 仲代達矢の茫洋とした演技と、天本英世の怪演に惹き付けられる。昭和の混沌と熱気が画面を通じて伝わってくる。
 岡本監督のユーモアと美意識、エンターテイメント性が遺憾なく発揮された怪作。

殺人狂時代

コンフィデンスマンJP ロマンス編

 長澤まさみ主演のドラマ「コンフィデンスマンJP」の劇場版第1作。様々な手口で巨額の金をだまし取る詐欺師たちをコミカルに描く。
 劇場版では、香港の大財閥である女帝を相手に面々が奮闘する。長澤まさみの活き活きとした演技がよい。
 様々な小技が生かされた、気楽に楽しめるエンターテイメント。

コンフィデンスマンJP ロマンス編
長澤まさみ

久石譲 Freedom

 「人生のメリ-ゴ-ランド」「Ikaros」「Spring」「Birthday」など、久石譲がピアノを弾いた自身の作品を集めたCD。
 清冽な泉のように、美しいメロディと澄んだピアノの音が心をいやす。

Freedom

キャント・ストップ・ラヴィング!~ディズニー・ミュージック・コレクション

 「トータリー・ミニー」「ミニーのユー・フー!」「ルッキング・フォー・ロマンス(あなたに歌を)」 [バンビ]、宮殿での舞踏会/これが恋かしら [シンデレラ]、愛を感じて [ライオン・キング] 、とびら開けて [アナと雪の女王]など、ディズニー映画から愛の歌を集めたCD。
 初期のモノラル録音の音源もあり、ディズニー映画の変遷を音楽から感じさせれくれるCDでもある。

キャント・ストップ・ラヴィング!~ディズニー・ミュージック・コレクション

翔んで埼玉

 「翔んで埼玉」は、「パタリロ」の魔夜峰央による漫画。東京に入るのに通行手形が必要な「埼玉」を徹底してさげすむ描き方をしている。しかし、それがあまりに極端であるがゆえに、ユーモアとして受入られる。根底には一種の郷土愛に貫かれているのがよいのかもしれない。
 映画「翔んで埼玉」は、武内英樹監督による映画。二階堂ふみ、GACKTが思いきりのよい演技をしている。伊勢谷友介の怪演がよいスパイスになっている。
 茨城もひどい描き方だが、群馬などは恐竜や謎の生物が跋扈する秘境という扱い。この極端さがよいのだろう。
 翔んだ描写で楽しませてくれる突き抜けた映画。

翔んで埼玉

白洲次郎

 太平洋戦争前後の政治に深く関わった白洲次郎。その波乱の生涯を、陰影のある美しい映像で描いたNHKのドラマ。
 近衛文麿、吉田茂のブレーンとして活躍した白洲次郎を、伊勢谷友介が気骨あるジェントルマンとして見事に演じる。この上なくスタイリッシュで背広が似合い、自然な英語で英米の人々と対等に論を闘わせる。この人なくしては、この作品はできなかったであろう。
 白洲正子を中谷美紀が娘時代から晩年までを演じる。美の求道者としての晩年のシーンは、心にしみいる清冽さがある。
 近衛文麿を岸部一徳、吉田茂を原田芳雄が演じているが、戦争シーンがほとんどないにも関わらず、国を預かる彼らの台詞や表情が時代の雰囲気を如実に表していた。
 白洲夫妻が共にこだわり抜いた自らの生き様に、スタッフが共感し徹底的に製作のこだわりを見せた作品。
  

白洲次郎 (新価格) [DVD]

機動警察パトレイバー 劇場版

 「機動警察パトレイバー 劇場版」は、押井守監督による1989年公開のアニメーション。労働を担うロボット、レイバーが至る所で利用される日本を舞台に、首都を襲う事態に立ち向かう警察の若き面々の活躍を描く。
 押井監督のこだわりが随所に感じられる緻密な町の描写が素晴らしい。脚本も見事で、卓抜な発想と重厚なストーリーで見る者を最後まで惹き付ける。
 川井憲次の音楽が緊迫感を盛り上げる。冒頭の自衛隊レイバーが暴走するシーンから緊迫感があり、最後のカタルシス溢れる音楽は名曲。
 近未来を見事に描いたアニメーション映画の傑作。

EMOTION the Best 機動警察パトレイバー 劇場版 [DVD]

ベスト・オブ・ボンド

 映画007シリーズの音楽を集めた2枚組CD。オリジナル音源で収録されているところが嬉しい。
 マット・モンローの「ロシアより愛をこめて」、シャーリー・バッシーの「ゴールドフィンガー」など、名曲の数々がたっぷりと味わえる。ポール・マッカートニーの「死ぬのは奴らだ」など、じっくりと聞くとあらためて見事さが浮き上がる。
 「マンゴーの木の下で」などが収められる2枚目の挿入曲集も楽しい。

ベスト・オブ・ボンド(50周年記念盤)(2CD)

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