夏草の賦 上
司馬遼太郎の「夏草の賦」は、四国の長曾我部元親を描いた小説。
斉藤利光の娘、奈々が嫁ぐいきさつから語り初め、ユーモラスな雰囲気を漂わせながら知謀の将、元親の実像に迫る。
四国を席巻した風雲児の活躍を小気味よく描く歴史ロマン。
夏草の賦 [新装版] 上 (文春文庫)
司馬 遼太郎
司馬遼太郎の「夏草の賦」は、四国の長曾我部元親を描いた小説。
斉藤利光の娘、奈々が嫁ぐいきさつから語り初め、ユーモラスな雰囲気を漂わせながら知謀の将、元親の実像に迫る。
四国を席巻した風雲児の活躍を小気味よく描く歴史ロマン。
夏草の賦 [新装版] 上 (文春文庫)
司馬 遼太郎
「天理は、算術と観測、どちらが欠けても成り立たん。」
「私たちが小さいのではない、世が大きいのだ。天はさらに広大だ。」
冲方丁の小説「天地明察」を原作とする岡田准一主演の映画。滝田洋二郎監督による2012年公開作品。
江戸初期の天文、和算に関する小道具を緻密に配置し、丁寧に映像化されている。個性的な俳優が競演し、起伏に富む物語にまとめあげている。
数理の重要さを示す、志をもった映画。
道尾秀介の「ラットマン」は、バンドメンバーたちが遭遇する事件を描いた小説。
トリッキーな筆運びは本作でも冴え渡っており、読み手の心を揺さぶる。
「悩み」を克服する方法を具体的に述べたロング・セラー。たいへん分かりやすく書かれているが、背景には豊富な経験と人脈があり、哲学や科学の知見に裏打ちされている。
その説得力のある文章にふれるだけでも価値があるだろう。悩みを抱く人だけでなく、より良く生きることを見据えたい人にもすすめられる名著。
2歳の時に高熱で聴力、視力を失ったヘレン・ケラーと、電話の発明・普及を通じて、人類に多大な貢献をしたアレグザンダー・グレアム・ベルとの交流を描いた本。小学生でも読める易しい文章で書かれているが、中身は濃く、多くの写真と共に二人の生涯をたどることができる。
ベルは、母親、妻共に聴覚障害者であった。ベルは、難聴であった母に声を伝える経験を通じ、発声や伝達の仕組みに関心をずっと抱いており、それが電話の発明への情熱に繋がったといわれる。
ベルは若い頃、ボストン聾唖学校に勤め、その仕事に誇りを持ち、電話の発明家として大成した後も肩書きに「聴覚障害者の教師」を入れ続けたという。
ヘレン・ケラーを生涯支え続けたアニー・サリバンは、ベルがヘレンに家庭教師をつけるために、盲学校の校長を通じて呼び寄せた人であった。アニー・サリバンは、ヘレンを明るい世界に導いた。
技術と教育の双方に示唆を与えてくれる本。
アニメ「Dr.STONE」第16話は「幾千年物語」。
物語は一気に飛躍を遂げる。宇宙の描写があまりに美しい。
この作品がSFの大傑作であることを如実につたえる回。
星新一のショート・ショートを原作とする落語3席を収録した音源。「戸棚の男」を古今亭志ん朝、「ネチラタ事件」「四で割って」を柳家小三治が語る。
星新一の発想豊かなひねりの利いた話が、落語には良く合う。屈指の落語家2名によって、いやおうなくその世界に引き込まれる。特に、「ネチラタ事件」はまさしく落語にうってつけで、小三治の楽しそうな語りに終始笑いがこみ上げてくる。
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