重版出来! 6
ドラマ「重版出来!」第6話では、新人に冷徹な対応をする編集者安井(安田顕)を軸に描かれる。仕事への向き合い方を問いかける一編。
ドラマ「重版出来!」第6話では、新人に冷徹な対応をする編集者安井(安田顕)を軸に描かれる。仕事への向き合い方を問いかける一編。
ドラマ「重版出来!」第5話では、新人の育成について触れながら、社長の過去もからめるという凝った構成。密度の濃い、重層的な群像劇に心底惹き付けられる。
ドラマ「重版出来!」第4話では、新人発掘に臨む編集部が描かれる。個性的な面々が次々と登場し、実に楽しい。
ドラマ「重版出来!」第3話では、編集部と漫画家との関係が描かれる。主人公心は、週刊バイブスの看板漫画「ツノひめさま」の担当をまかされる。一方、心の先輩壬生も、担当している漫画家の連載打ち切りが決定し、漫画家との関係に悩みをかかえる。
コミカルとシリアスが絶妙のバランスで、漫画家の設定も楽しく一気に見せてくれる。
ドラマ「重版出来!」第2話では、坂口健太郎演じる営業部の若手社員の姿を軸にしている。幽霊とあだ名されるやる気のない営業部員は、編集部の心(黒木華)と共に「たんぽぽ鉄道」を売るために書店をまわる。
編集部と営業部の関係を織り込みながら、出版社の内情をリアルに描き、ぐいぐいと見せる。村上たかし氏がデザインする「たんぽぽ鉄道」が無性に読みたくなる。
週刊コミック誌の新米編集者を主人公に、個性的な編集部員や漫画家たちの姿を描くドラマ「重版出来!」。原作は、松田奈緒子による連載コミック。
まっすぐにひたむきに仕事に向かう主人公を黒木華が演じる。周囲の一癖も二癖もある同僚や漫画家を個性豊かな俳優陣が競演し、それだけでも見応えがある。
さらに、ドラマに登場する漫画は、藤子不二雄A、河合克敏、村上たかし、のりつけ雅春、田中モトユキ、ゆうきまさみ、白川蟻んといった現役漫画家が手がけていることに驚く。それゆえ、編集部のリアルな描写は圧巻である。
野木亜紀子の脚本も素晴らしく、明るくも深みのある物語となっている。
第1話は、体育大学で柔道一筋であった主人公がコミック誌編集部に配属され、編集の仕事や出版業界の現状を知り、とまどいながらも奮闘する姿を描く。
漫画を世に出す人々の姿を通し、働く人々に暖かいエールを与えてくれる極上のドラマ。
「漫画の神様」手塚治虫の製作現場を、担当編集者やアシスタントの証言で綴るコミック「ブラック・ジャック創作秘話」。
そこに描かれる手塚治虫の仕事ぶりには心底圧倒される。その熱にあおられるように、吉本浩二の絵にも気迫がこもっている。アメリカから電話だけで現場に指示をして漫画を作っていく場面には驚嘆した。
漫画への熱い想いが込められたノンフィクション・コミック。
半沢直樹シリーズの第4弾。経営再建中の帝国航空の支援を任された半沢は、巨大な敵と戦うことになる。
航空会社の再建をメインとしているが、実質は政府系機関との対立が軸となっている。ストーリーに引き込まれるが、ついついドラマの登場人物たちの顔が浮かぶ。どうも、映像ありきの作品になっている感がある。
銀翼のイカロス (文春文庫)
池井戸 潤
「少年少女」は、福島聡の短編コミック。ロマンス、SF、ホラーとテイストの違う7話が収められ、どれも印象に残る。凛々しさをもった少女が登場する話が多く、黒田硫黄の「茄子」に似た趣きもある。
キャラクターが息づく、ノスタルジックな一冊。
2017年10月13日、高崎駅前に、ファッションビル「高崎オーパ」が開業した。それにちなみ、超オススメの本を紹介したい。
「何事であれ、
ブラジルでは驚ろいたり
感嘆したりするとき、
「オーパ!」という。
開高健の名エッセイ「オーパ!」の巻頭言である。
大魚を釣るため、アマゾン河をさまよった一大紀行。そこには、ピラーニャ、ドラド、ピラルクーなど怪魚・巨魚との闘いが、迫真の写真と共に熱く刻まれている。
アマゾン河流域の人々、風土、自然があますところなく綴られ、胸躍る紀行文であると同時に、透徹した眼で書かれた文明論でもある。
大河16,000km、60日間のフィッシィングの旅を濃密な文で鮮やかに描く驚嘆のエッセイ。「オーパ!」
オーパ! (集英社文庫 122-A)
開高 健 高橋 昇
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