Dr.STONE 5

 「宇宙に行けるだけの科学文明、俺が一から築いてやるよ。」

 アニメ「Dr.STONE」第5話は「STONE WORLD THE BEGINNING」。天空が石化を解き、科学文明の存在しない世界に起き上がったときを描く。一から地道に人類の進化の過程をたどる、濃密なカットバックの回。

STONE WORLD THE BEGINNING

Dr.STONE 4

 「どっちをとる。安全か、未来か。」

 アニメ「Dr.STONE」第4話は「狼煙をあげろ」。火薬の原料、硫黄を求めて箱根に向かった千空たちは、爆発で煙を登らせてしまう。その煙は、他の狼煙を呼び起こした。
 火薬クッキングなど、科学の解説をしながら緊迫感のある展開が続く。急迫の第4話。

狼煙をあげろ

Dr.STONE 3

 アニメ「Dr.STONE」第3話は「科学の武器」。人であった石像を壊す獅子王と袂を分かち、千空たちは西を目指す。

 鎌倉の大仏の青銅、箱根の硫黄など、ロールプレイング的な趣をもたせながら科学の要素を盛り込む秀逸な設定。
 スピーディーな展開で片時も目が離せない回。

科学の武器

Dr.STONE 2

 「このストーン・ワールドじゃ食物連鎖の頂点は、もう人間サマじゃねえってことだ。」
 「炭酸カルシウムほどそそるもんはねえ。4つも死ぬほど重要な使い道がある。」

 アニメ「Dr.STONE」第2話は「KING OF THE STONE WORLD」。大地と千空を、闊歩していた猛獣が襲う。霊長類最強の高校生の石化を解いて難を逃れようとするが…。

 第2話にして、科学と武力の問題が現れる。この物語の奥深さが伝わってくる回。

KING OF THE STONE WORLD

Dr.STONE 1

「人類が石の時代から近代文明まで200万年。そこを一気に駆け上がる。」
「偶然には必ず合理的な理由がある。」
「だから仮説と実験繰り返してんだろうが。地道なもんだ科学は。」
「科学では分からないこともある、じゃねえ。分からねえことにルールを探す。そのクッソ地道な努力を科学って呼んでるだけだ。」

 全人類が石化した後の世界を描くアニメ「Dr.STONE」。稲垣理一郎原作、Boichi作画によるコミックを基にしている。
 第1話は「STONE WORLD」。突然人類が石化してから3700万年後、目覚めた高校生、大樹は原始の大地をさまよい、親友の千空に出会う。千空は科学の知識により石化を解く実験を繰り返していた。
 科学を駆使して一から生活基盤を作り上げていく様は圧巻。科学に対する姿勢を述べる千空の台詞が端的で本質を突いている。地道な営みが科学の歴史を作り上げ、生活を豊かにしていったことを改めて実感させてくれる。
 科学の素晴らしさを巧みなストーリーで見事に表現した、SFアニメの大傑作。

STONE WORLD

フォン・ノイマンの哲学

 コンピュータ、量子力学、ゲーム理論、天気予報など、現代社会を支える理論を数多く構築した天才フォン・ノイマン。本書は、その生涯と関わった人々を描きながら、ノイマンの思想の根底に迫っている。
 ノイマンの圧巻の才能に驚かされるが、関わった数学者や物理学者の略歴も紹介され、実に興味深い。ノイマンは多くの分野に関わったため、現代数学や科学を概観する内容にもなっている。
 特に、第二次世界大戦と科学者たちとの関わりは、原子爆弾開発の史実とあいまって重みをもって読み手にせまってくる。
 1900年代にいかに科学が多様な広がりをもち、実社会への応用がなされた時代であるかを如実に伝えるとともに、私生活が絶妙のタイミングで記載され独特のユーモアをも放ち読み手を飽きさせない。
 真の天才の生涯を通し、現代科学の礎を俯瞰する密度の濃い良書。 
 

フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔 (講談社現代新書)

ノイマン・ゲーデル・チューリング

 二十世紀を代表する三人の天才フォン・ノイマン、クルト・ゲーデル、アラン・チューリングの三人について、代表的な講演・論文とその生涯・思想について触れた書。ノイマンの講演「数学者」、ゲーデルの講演「数学基礎論における幾つかの基本的定理とその帰結」、ノイマンの論文「計算機と知性」の全訳が各章の冒頭に記されている。
 三名の言葉もそれぞれ独特の個性を表出しているが、偉業を成し遂げたその生涯も実に興味深い。特に、結婚にまつわるエピソードが人生を象徴している感がある。各人の最期の姿には、天才の栄光と苦悩が凝縮されている。
 コンピュータや論理学の礎を築いた天才たちの息吹にふれることができる著。

ノイマン・ゲーデル・チューリング (筑摩選書)
高橋昌一郎

メッセージ

 突如飛来した宇宙船をめぐるSF映画「メッセージ」。エイミー・アダムス主演、2016年公開のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品。
 世界各地に宇宙船が現れ、上空に停止する。軍は様々な学者を集め、調査を依頼する。言語学者ルイーズは、地球外生命体の発する言語を必死に解明しようとするが…。
 幻想的な宇宙船と、それに対峙する人々の圧巻のリアリティによりぐいぐいと惹きつけられる。主人公が言語学者という設定のため、知的な雰囲気をもち、映画のクオリティを高めている。
 ハードな設定とヒューマンなストーリーが融合した、SF映画の傑作。

メッセージ [AmazonDVDコレクション]

AI崩壊

 医療システムなどが人工知能に依存する社会を舞台にした映画「AI崩壊」。大沢たかお主演、入江悠監督の2020年公開作品。
 人工知能が発達した社会はよく描けている。しかし、後半は「逃亡者」や「君よ憤怒の河を渉れ」などの昔のサスペンス映画を思わせる展開。
 意外とお気楽に見られる映画。

AI崩壊

司馬遼太郎が語る 第8集

 「医学が変えた近代日本」という演題で、1988年に順天堂大学で行われた司馬遼太郎の講演。
 江戸時代に西洋から伝えられた医学は、「自由」「平等」という思想の種を宿し、幕末日本に大きな影響を与えた。ポンペや彼に学んだ松本良順、順天堂において医療技術を高めた佐藤舜海の話を交えた具体的な話はたいへん興味深い。
 また、医者は「患者の最後の友」であるべきという基本的な考えを歴史から指し示し、内容、気概ともに実に素晴しい講演。

司馬遼太郎が語る 8 医学が変えた近代 [新潮CD]

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