天地人 23
NHK大河ドラマ「天地人」第23回は、「愛の兜」。直江兼続が「愛」の字を戴いた兜を作るに至る経緯を、主君景勝との幼い頃の回想を含めて描く。 久しぶりに兼続、景勝の幼少時の子役、溝口琢矢、加藤清史郎が登場する。加藤清史郎の凛然とした風貌と、溝口琢矢の真っ直ぐな演技がよい。妻夫木聡のキャラクターは、旗印に「愛」を選ぶことに無理のない流れを感じさせる。 上杉家の新たな歩みを示す節目として、今回の脚本はなかなか良かった。
NHK大河ドラマ「天地人」第23回は、「愛の兜」。直江兼続が「愛」の字を戴いた兜を作るに至る経緯を、主君景勝との幼い頃の回想を含めて描く。 久しぶりに兼続、景勝の幼少時の子役、溝口琢矢、加藤清史郎が登場する。加藤清史郎の凛然とした風貌と、溝口琢矢の真っ直ぐな演技がよい。妻夫木聡のキャラクターは、旗印に「愛」を選ぶことに無理のない流れを感じさせる。 上杉家の新たな歩みを示す節目として、今回の脚本はなかなか良かった。
第三次十字軍直前のエルサレムを舞台に、壮大なスケールの人間ドラマを描くリドリー・スコット監督の映画。ボードワン4世の治下、エルサレムはキリスト教と回教の絶妙なバランスの上に平和が訪れていた。その均衡が破れようとしたとき、立ち上がった男バリアンの数奇な運命と激しい戦闘シーンが映像化されている。
細部にまでこだわったデザインにより現出したエルサレムや、3万人のエキストラを配しての戦闘シーンは圧巻。人物造形、ストーリー共によく練られた、充実のスペクタクル巨編。
キングダム・オブ・ヘブン ディレクターズ・カット (Blu-ray Disc)
ウィリアム・モナハン 
「鳴くよ(794)ウグイス、京都に平安京」
といった年代の語呂合わせと、それにまつわるエピソードを漫画で示した本。巻末には年表や、「工業の移り変わり」「交通の移り変わり」などの簡潔なまとめもある。日本史のポイントを楽しく概観できる。
室町幕府が衰退し、地方がそれぞれ力を持ち始めた時代、早雲は先を見据えて行動する。戦においては不敗を誇り、領内においては、義をもって人々をまとめ、民を撫育し、北条の治世の基を築き上げる。一介の旅人のたたずまいを保ちながら、治世の理想を実現したその人生に、清々しい読後感をおぼえる。
円熟の筆で室町から戦国への移り変わりを描く名作。
箱根の坂〈下〉 (講談社文庫)
司馬 遼太郎
司馬遼太郎の「箱根の坂」中巻では、今川家の混乱を鎮めるために駿河に渡った早雲を描く。太田道灌の知己を得て、駿河の一隅にある興国寺城に居を構えた早雲。民を安んずる政を行いつつ、周到に知略をめぐらせて政敵を討つ時期を待つ。
緩急自在の筆で、転変する情勢と、変化を見越して行動する早雲を綴るロマン溢れる中巻。
箱根の坂〈中〉 (講談社文庫)
司馬 遼太郎
「箱根の坂」は、戦国の幕を切っておとした北条早雲を活写する司馬遼太郎の歴史小説。いつもながら見事と感じるのは、冒頭、早雲とは違う視点から話をおこし、自然と室町時代の人々や文化を示す筆運び。室町の空気がじっくりと伝わってくる。
上巻では、記録の少ない早雲の京都における前半生を、そこにいる人々の息づかいが感じられるほど生き生きと描いている。特に、骨皮道賢とのエピソードは圧巻。
歴史を描きあげていく喜びすら感じられる、味わい深い名編。
箱根の坂〈上〉 (講談社文庫)
司馬 遼太郎
「司馬遼太郎が語る」第5集は、「日本人と合理主義」という演題で1977年に静岡公会堂で収録された講演。鉱物である「金」と日本人との関わりを通じ、合理主義の形成と商品経済の発展についてふれる、たいへんにふくらみのある話。よく準備された講演で、日本の思想史、文化史を俯瞰する密度の濃い内容となっている。
司馬遼太郎が1968年に新宿の紀伊国屋ホールで行った講演。歴史小説を書く視点が具体的に話され、たいへん興味深い。あまり準備をせずに話している様子だが、それゆえに司馬氏の普段の考え方がよく示されている。鎌倉時代から幕末へと自由奔放に語られ、しかも含蓄がある。
司馬遼太郎の講演「草原からのメッセージ」を聴く。ユーラシア大陸のステップを舞台に栄枯盛衰を繰り広げてきた草原の民、匈奴、スキタイ、モンゴル、韃靼の人々の歴史と「遊牧」の文明を語る。
暖かみのある口調で、氏の草原の民への愛着が伝わってくる。1992年千葉市文化センターでの講演。
司馬遼太郎が1992年に行った講演「建築に観る日本文化」のCDを聴く。古代から現代までの建築史をなぞりながら、様々な視点から日本と建築について語られる。
建築家を目指した夏目漱石、一級の建築デザイナーであった織田信長など、深い洞察に溢れた話が泉のように滾々と湧き出で、心を潤す。
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