寺山修司作詞+作詩集

 寺山修司が作詞をした曲と、詩の朗読が収められた2枚組CD。1枚目には、フォーリーブス「涙のオルフェ」、カルメン・マキ「時には母のない子のように」、本田路津子「戦争は知らない」、愛川欽也「山羊にひかれて」、「与謝野晶子」朝丘雪路など、陰をたたえた独特の情感をもった曲が多い。
 2枚目は、詩の朗読である。詩も叙情豊かで味わいがあるが、バックの音楽も素晴らしい。内藤洋子、萩原朔美、竹脇無我などが山木幸三郎の欧風なしゃれた音楽にのって朗読し、しばし時を忘れて聴き入る。
 レーシングカーの事故で亡くなった福沢幸雄に捧げた「男が死ぬとき」は、詩も音楽も極めて印象に残る。
 深い叙情をたたえたアルバム。 

寺山修司作詞+作詩集

中村八大作品集

 「上を向いて歩こう」「遠くへ行きたい」「おさななじみ」「こんにちは赤ちゃん」「世界の国からこんにちは」「明日があるさ」など、昭和に名曲を生みだした中村八大作曲作品を集めた2枚組CD。
 歌詞に寄り添うように紡がれる音楽は、自然と胸に沁み、心に残る。その偉大な才能に、敬愛の念すら覚える。
 普遍的な輝きをもつ、心を潤すアルバム。

明日があるさ~中村八大作品集

はじめてのやのあきこ

 矢野顕子のセルフ・カヴァーアルバム「はじめてのやのあきこ」。
 槇原敬之と歌う「自転車でおいで」、小田和正との「中央線」など、トップアーティストとの豪華な共演でひと味違った楽曲になっている。
 井上陽水との「架空の星座」は書き下ろし曲。
 忌野清志郎との「ひとつだけ」は胸に沁みる。
 ジャズピアニスト上原ひろみとの「そこのアイロンに告ぐ」のピアノ・デュオは圧巻。
 世代を超えたアーティストが一堂に会する贅沢なアルバム。
 

はじめてのやのあきこ

石川ひとみ すずらん

 石川ひとみのアルバム「すずらん」。「まちぶせ」「くるみ割り人形」「プリンプリン物語」などのセルフ・カヴァーの他に、「なごり雪」「もしもピアノが弾けたなら」「『いちご白書』をもう一度」「贈る言葉」などが歌われる。
 伸びやかで透明感のある歌声はそのままに、たおやかさが加わり本当に素敵な声だ。ニャンちゅうでなくても甘えたくなってしまう。

THE REBORN SONGS~すずらん~

小倉寛太郎氏

 2005年の5月4日に、群馬県立自然史博物館の特別展「アフリカの風~小倉寛太郎サファリ3000日」を見に行く。小倉寛太郎氏は、山崎豊子の小説「沈まぬ太陽」のモデルになった人である。氏がアフリカでハンティングをした剥製や、アフリカの動物や自然を写した雄大な写真が多く展示されていた。
 印象的だったのは、小倉氏の自宅に集う人々の写真で、中には渥美清や八千草薫なども写っていた。氏を通してアフリカの魅力にとりつかれた著名人は多いようだ。

1999年駒場祭講演会・小倉寛太郎「私の歩んできた道」
「小倉寛太郎さんお別れの会」についてのご報告 (吉川勇一氏)

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)

FOUJITA

 小栗康平監督が、洋画家の藤田嗣治を描いた映画「FOUJITA」。1920年代のエコール・ド・パリの仲間たちとの交流と、1940年代、日本に帰国してからの様子が、コラージュ風に表現されている。
 どのシーンも絵画のようであり、その美の世界に浸ることができる。視聴後は、充実した美術展を堪能したような感覚をおぼえた。
 美意識が横溢する静謐な映画。

FOUJITA

日日是好日

 映画「日日是好日」は、茶道を描いた作品。黒木華演じる女性が、樹木希林演じる先生にお茶を習うという、ただそれだけの映画。ただそれだけなのに、なぜかじっと見入ってしまう。樹木希林の佇まいがなせる技だろうか。本当にすごい人だ。
 日本文化のよさをしみじみと感じさせてくれる静かな映画。

日日是好日

初音ミクSings“手塚治虫と冨田勲の音楽を生演奏で”

「絵と音に憑かれた彼らの倦むことのない希求は、未知なる世界の開拓であった。」

 「リボンの騎士」「ジャングル大帝」「どろろ」など、手塚治虫のアニメーションのために作曲した冨田勲の音楽を、初音ミクや重音テトが歌うアルバム。
 精魂こめて作った絵と音の世界を、現在のテクノロジーと融合させて新たな世界を紡いでいる。
 テレビの草創期から手塚・冨田両名と密接に関わり、脚本を書いた辻真先が構成を手がけている。辻氏の書いたアルバムの解説にぐっとくる。
 辻氏、手塚治虫の長女るみ子さんのトークが、当時の熱気と作品にかけるこだわりが伝わり、実に興味深い。
 音楽を監修した佐藤允彦のピアノが素晴らしい。「どろろ」のジャズアレンジが心にしみた。
 作品にかける思い入れが詰まった、一期一会のコラボレーション・アルバム。

初音ミク Sings “手塚治虫と冨田勲の音楽を生演奏で" [ 佐藤允彦 meets 初音ミクと歌う仲間たち with 重音テト ]

羽田健太郎 THE BEST -10th memorial-

羽田健太郎が演奏したピアノ曲や、作曲した作品を収めた2枚組のCD。
 演奏家としての技量の高さもさることながら、TV「渡る世間は鬼ばかり」、「西部警察PART-Ⅱ」、映画「さよならジュピター」など、質の高い楽曲を残した作曲家としても功績がある。
 通して聴くと、その多彩さと懐の深さにあらためて感銘を受ける。

羽田健太郎 THE BEST -10th memorial- [ 羽田健太郎 ]

中村八大 作品集

 「上を向いて歩こう」「遠くへ行きたい」「おさななじみ」「こんにちは赤ちゃん」「世界の国からこんにちは」「明日があるさ」など、昭和に名曲を生みだした中村八大作曲作品を集めた2枚組CD。
 歌詞に寄り添うように紡がれる音楽は、自然と胸に沁み、心に残る。その偉大な才能に、敬愛の念すら覚える。
 普遍的な輝きをもつ、心を潤すアルバム。

昭和ヒットメーカーズ::中村八大 作品集 〜明日があるさ〜 [ (オムニバス) ]

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