プロフェッショナル 仕事の流儀 柳家小三治
「笑わせるもんじゃない つい笑ってしまうもの これが芸だと思うんですね」
プロフェッショナル「仕事の流儀」第100回は、落語家、柳家小三治の仕事ぶりが描かれる。
その悠揚たる話しぶりからは想像もつかないが、普段は苦虫をかみつぶしたような顔で、ほとんど笑わないようだ。
かつて、師匠の五代目小さんから、お前の噺(はなし)は面白くないと言われ、深く悩んだ。「面白い」とはなにかを常に考える。求道する人生である。
「一番下からものを見るということができないと落語はできないなということも知った」
笑わせない芸を目指し、「小さく小さく」演じる。小三治の落語は、無駄をそぎ落とす。そこから、落語そのものの面白さ、人の営みの豊かさが自然にじみでる。魅力の真髄はそこにある。
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