映画をつくる
フーテンの寅さん「男はつらいよ」シリーズで知られる山田洋次監督の著作。渥美清主演の「男はつらいよ」は、1969年から1995年まで、48作続いた。この本で語られている山田洋次監督の映画づくりの背景や思いに、長く愛される理由があるように感じた。
本書は、「男はつらいよ」「家族」「幸福の黄色いハンカチ」などの制作の経緯や苦労などが書かれている。
「自分の国を、自分の民族を、その生活を誠実にみつめることによってはじめて、その映画は国や民族を越えて国際的なものになる」
「いい仕事をしてきた俳優には、演出家ならびにスタッフを信頼する態度がある」等、示唆に富む文が多い。
誠実に仕事をしてきた人の文章にふれると、清々しい気分になれる。
映画をつくる
山田 洋次
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