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秋のソナタ

 「冬のソナタ」ではない。韓国のドラマが流行するずっと以前から、ブラームスの音楽は「秋のソナタ」と形容されていた。木々の葉が色を変え、澄んだ青空にふと冷気を感じ始めると、ブラームスの音楽が心に染みいる季節。
 そのブラームスの中でも、交響曲第4番は、「秋のソナタ」をまさしく体現している曲である。
 個人的にはカラヤンのベルリン・フィルとの1963年の演奏が、初めて聴いたブラームスの交響曲であり、愛着がある。第1楽章の枯葉がはらはらと舞い散るような演奏に、深い憂愁を感じ、それ以来ブラームスに惹かれるようになった。ブラームスは生涯伴侶を持たなかったが、音楽が人生に寄り添っていたことを実感させてくれる。

ブラームス:交響曲第4番
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 カラヤン
B00005FIOL

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