マレーシア
シンガポール北部の橋を通り、マレーシアに渡る。橋の両側にある税関で、出国と入国の手続きをする。税関では、シンガポールから物価の安いマレーシアに買い物に行く車で混雑していた。
ジョホール・バルの町で、回教寺院アブ・バカール・モスクや、王宮を見学する。この王宮の敷地内には、1936年に日本の天皇陛下が贈呈した茶室がある。
その後、マレーシアの民家に案内される。観光用の家かと思ったら、実際に人が住んでいるとのこと。台所のテーブルには、マレーシアで多く産出される銀でできた器や急須、多種多様なスパイスが置かれていた。
廊下にあったキャビネットの棚には、女の子のものらしく、ぬいぐるみやキャラクターが置かれていた。中ほどに、天皇皇后両陛下・皇太子同妃両殿下の写真が飾られていた。
民家を見学した最後の部屋では、マレーシアで産出される銀のアクセサリーや、錫の器などが売られていた。いままでお土産を買っていなかったので、銀製のネックレスを買う。通信回線が不安定なためか、クレジットカードが機械にうまく認識されなかったので、1万円札とシンガポールドルを混ぜて買う。おつりは百円玉だった。
見学した民家は、ガイドさんによれば比較的お金持ちの家とのこと。道をはさんで向かい側の家は、大風や大地震には耐えられそうにない雰囲気。
民芸品店でスカーフや敷物などの布製品を見たり、売り子さんたちの攻勢を受けたりした後、エデンホテルでマレー料理の昼食。
マレーシアとシンガポールの間を結ぶパイプは、ジョホール水道。シンガポールは人口が多く、貯水池などの水だけでは足りないため、マレーシアから水を買っている。このライフラインは、両国間の政治的な駆け引きにも利用されているようだ。
シンガポールに戻り、午後は自由行動。オーチャード・ロードを中心に町を散策する。クリスマス前であり、大勢の人でいぎわっていた。高島屋、伊勢丹など、日本のデパートも多く進出している。ケンタッキーフライドチキン、セブンイレブンなどもあり、夏の日本にいるのではと錯覚しそうであった。
途中、雨が降ってきたので、セブン・イレブンでビールを買って、店の一角にある席で雨宿りをする。1時間もしないうちに雨がやんだので、目印としていたグッドウッドパークの駐車場を通りホテルに戻る。
夕食後、免税店でお土産を買い、チャンギ空港に向かう。予定より少し遅れ、0時15分(日本時間1時15分)発の全日空機でシンガポールを後にする。
コメント