セントーサ島
午前中、シンガポール本島のすぐ南に位置する、セントーサ島にロープウェイで渡る。この島は、もとは軍の要塞だったが、今ではリゾートホテルやゴルフ場、アミューズメント施設などがあるレジャー・アイランドとなっている。
ロープウェイを降りてすぐの場所にあるスカイタワーに乗ると、座席のある円筒形の展望台そのものが360度回転しながら110mの高さまで昇降し、シンガポールが一望できる。
港には貨物が所狭しと積まれている。
また、マラッカ海峡では、多くの船が行き来する様が見られ、一大貿易拠点であることが分かる。
セントーサを見下ろす27mの丘には、37mのマーライオン・タワーが建っている。中に入り、シンガポールの由来を紹介する短いアニメーションが見られ、エレベータや階段でマーライオン・タワーの頂上に登ることができる。
マーライオンに登った後、島内をめぐるバスに乗り、ピンク色をしたイルカのショーが見られるドルフィン・ラグーンに行く。2匹のイルカが立ち泳ぎや、ボールへのアタックなど、定番の技を披露してくれた。
また、海底散歩の雰囲気が味わえる水族館、アンダー・ウォーター・ワールドに行く。
シンガポールでは多くの船が航行し、石油精製施設もあるため、実際の海は決してきれいではない。水着を一応持っていったのだが、使うことはなかった。
この島で、日本食の弁当がお昼だったが、ちょっとこれが日本食と思われるのは心外という味だった。テーブルにはブルドックとんかつソースが置いてあった。
午後は、本島に戻り、水陸両用車での観光。市内を走った後、海に入る車。軍部から払い下げられたもののようだ。
海側から昨日見たマーライオンを眺められたが、ズコン、ズコンという音と共に、船が前に進めなくなった。故障したらしい。さっきまで屈託なく話していた女性のガイドさんの顔から笑顔が消えていた。水陸両用車はバックで時間をかけて入水した地点まで戻る。
夕食は、マンダリンホテルのチキン・ライス。これはなかなかおいしかった。丸ごとゆでた鶏肉と、そのスープで炊いたライスがマッチする。鶏肉につけるソースが、こってり醤油風、ピリ辛チリソース、わさび味と3種類あり、楽しめた。
夜は、オーチャード・ロードから地下鉄に乗り2駅先のドービー・ゴートまで行き、付近を散策する。東京にいるのではと錯覚するほど、意外に風景に違和感がない。
少し歩いてスーパーに入ると、これも日本の雑貨スーパーによく似ている。最初につっぱらない洗顔フォームの「ダブ」が目に入った。
お菓子のコーナーに行くと、カルビーのスナック菓子が幅をきかせていた。カッパえびせんを買ってホテルに帰ってから食べてみた。少し甘めでスパイシーな独特の味だったが、ビールのおつまみとしてはよく合った。
ちなみに、このツアーでは、ホテル代、朝昼晩の食事代、交通費、入場料、ガイドなどすべて込みで9万円ほど。余分なことをしなければ、他にほとんどお金はかからない。一番かかったのは、毎食、水がわりに飲んでいたビール代だった。
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